余木崎海水浴場へ2度行き浮き台の先にある防波堤で採集してきたクマノミガイの殻をわに祭で使たくなった。
多めに採集したいので採集地の防波堤より2度泳いで往復して運ぶことになるので少しでも泳ぐ距離が短くなる干底を調べて4時に行った。
防波堤に泳ぎ着くと引きすぎて、たくさんいたクマノミガイがいない。
よく見ると岩の隙間にくっついているが見つけるのも採るのも難しい。
そこへ女の子が現れた。
浮き台まででも女の子が泳いできたのをあまり見たことがないのに。
着ている水着は両サイドに蛍光色の布を使い体の大部分を布で覆う最新のデザインで前後に浮く素材まで使われている。
彼女はクマノミガイを目ざとく見つけ小さい手を岩の隙間に入れクマノミガイを採る。
”いりますか?”と言うのでいただいた。
採るのが面白くなったのかかなりの間2人で採った。
彼女の名前ははるかちやんで5年生。
海が大好きでお父さんが休みだといつもいつも連れてきてもらっているそうだ。
彼女も私にどんどん質問する。
船に乗ったことありますか?何がすきですか?貝は旦那さまと食べるのですか?
それに30年ほど前より着ている流行おくれの私の水着がきれいだとほめてくれた。
話は尽きることがなかったが満ち潮になりお父さんより帰ってくるようにとの声がかかり泳いでいった。
一人になったので海岸より伸びている防波堤に移動して少しづつ海水に覆われ始め岩の上に泳ぎだしたクマノミガイなどをとっていたら又はるかちやんが現れた。
もぐって貝を採ってくれながらプカプカ浮いている透明のクラゲを握りつぶしながらこれはもう死んでいるんだと教えてくれた。
生きているのは足がありさされるととても痛いと言っていたが一昨年私がさされた。
ビリーッとしたら肩のあたりがみみずばれになっていた。
死んだ透明のクラゲに私が興味を示すと流れていたプラスチック容器に4個ほど入れてくれた。
持ち帰った透明のクラゲはサトイモの葉の上に置き毎日食卓を彩ってくれているミニトマトのシシリアンルージュとあわせた。
はるかちゃんはいつもはお父さんとシャワーを浴びるそうだが今回は私と一緒に女性用シャワー室へ入った。
シャンプーを持っていて頭を洗って帰るとお風呂へ入らなくていいと言うので私もシャンプー液をもらって洗って帰った。
洋服を着ながら又ここで会いたいといってくれたが来週の日曜日は彼女がお母さんの田舎の大分に帰り次の週は私がわに祭参加で来られない。
大分では川で泳ぐそうだ。
川だと水を飲んでも目に入っても痛くないからいいんだと言っていた。
外は海に沈む夕日がとてもきれいで”ウワー夕日がきれいだ”と言ったら”きれいだ”と答えてくれた。
”じゃあ来年ネ”と言って分かれた。
4時にきたので6時には帰るつもりだったが7時近くになっていた。
楽しかった。
3歳のヨウ君のときもだが心が通じあうのは年齢に関係ない。
はるかちゃんは機転が利いて力強く素直で可愛いステキな女性だった。
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