★ http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPL3N0U74CM20141224
UPDATE 2-ロシアが「非公式」な資本規制導入、ルーブル急回復 2014年 12月 24日 09:53 JST
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアは23日、1998年の財政危機再発を防止すべく、「非公式」な資本規制を導入した。ルーブルは2週間ぶりの高値水準に上昇した。
ロシア政府は、政府系の輸出関連企業に対して、外貨建て資産の保有高(ネットベース)に上限を設定。また当局筋や銀行関係者の話によると、ロシア中銀は大手国営銀行の外為取引デスクに監督官を派遣した。
ルーブル は一時、1ドル=52.88ルーブルと、12月8日以来の高値をつけた。先週は80ルーブルまで下げていた。
エコノミストは、今回導入されたのは緩やかな形の資本規制との見方を示している。プーチン大統領はこれまで、本格的な資本規制の導入には否定的な見解を示しており、今後も正式な規制実施はないとの見方が大勢だ。
エコノミストのセルゲイ・グーリェフ氏は「政府はすでに、政府系輸出企業にドル売りを義務付けている。銀行についても、同様の命令が下るのではないか。資本規制は事実上、すでに行われている」と述べた。
<非公式な規制>
ロシア政府は、政府系の輸出関連会社に対して、外貨建て資産の保有高(ネットベース)を来年3月1日までに、今年10月1日時点の水準に戻すように指示。外貨保有高を毎週、報告することも義務付けた。
ある政府関係者は「当然、こうした企業がドルを保有し続けたり、投機的な活動に関与したりするのは自由だ。ただし今後、経営が厳しくなった場合でも、政府の支援は期待できないということだ」と述べた。
今回規制の対象になったのは、ガスプロム とロスネフチ のほか、ザルベージュネフチ、アルロサ、クリスタル各社。
一方、銀行関係者や当局筋の話によると、ロシア中央銀行は先週、ロシアの大手銀行の外為取引を監視するため、担当官を派遣し始めた。
当局筋は「パニックが起きていたため措置を取った」としている。
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● 非公式だとか、穏やかだとか言いながら、企業に命令を出し、監督官を派遣するのは、
公式と何が異なるのでしょう。
● 要するに西側を刺激しないように、チョットだけよと言い訳しているのでしょう。さすが
プーチンである。知恵者の面目躍如と言えるのでしょうか。やはり元スパイらしく
非公式が好きなようです。しかししっかり監督して規制しているのですから、
これほど怖い規制もないでしょう。
● マレーシアでは、大々的にソロスを非難して、公式に資本規制を行って、西側の非難を
浴びましたが、さすがプーチンこっそりと確実に行っています。
● マレーシアではマハティールの資本規制を非難した副首相?をホモ行為で逮捕して口封じを
しなくてはいけなかったのですが、プーチンのやり方なら公然と非難は難しいでしょう。
陰で悪口言うぐらいでしょうか?
● いずれにしろ非公式と言いながら、マハティール以上の効果が期待できそうです。
経済音痴という疑いはなくなりました。さすが大統領になる人です。