★ 青字は私の意見・未来予測。
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ミチオ・カク氏が語る未来世界(前編)
理論物理学者のミチオ・カク氏(写真:NHK)
科学やテクノロジーの進展により、人工知能が人間の知能を上回るのが今から30年後の2045年といわれている。そのとき、私たちの生活はどう変わるのだろうか――。2015年1月3日(土)から放送予定のNHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」(5回シリーズ)に出演する、世界的に著名な理論物理学者のミチオ・カク氏に語っていただいた。
2045年から「黄金時代」が始まる!
★ 何事も一直線には進みません。波や紆余曲折があるのが自然であり、人生なのです。
従って、2045年から黄金時代が始まるのは、楽観的すぎます。
★ ピケティが資料で示したように、むしろ国により格差が生じているのが現実です。
それが格差時代なのです。同時にマルクスの予言も具体化する時代です。
★ 私の予想は、2046年からの資本主義の崩壊であり、世界戦国時代の開始です。
コンピュータの能力は18カ月ごとに倍増するといわれています。すると大体2045年までには、コンピュータチップは人間の知能に近づいていき、凌駕さえするかもしれません。これによって「黄金時代」が始まる可能性があります。
その頃にはコンピュータの値段は1円程度になっているはずです。コンピュータは私たちの健康状態をモニタリングして、充実した長い人生が送れるようにしてくれるし、人生の不和・苛立ち・不確実さなどを排除してくれるでしょう。また私たちはバーチャルリアリティの世界に飛び込めるようにもなり、人生を楽しめるようになっているのではないでしょうか。それがつまり「黄金時代」を生きるということです。この「黄金時代」は、「シンギュラリティ」と呼ばれています。
★ 格差時代の拡大は、人間疎外を齎します。その結果は、優秀なコンピューターも一部の支配下に
入るという事です。貧乏人には手の届かないスーパーコンピュータを持つものが
支配者に成るのです。従って一部の人の為の支配の道具になるのであり、
黄金時代は支配者の物であり、庶民には地獄の時代となるのです。
★ マルクスと現代のマルクス・ピケティはそのことを語っているのです。
人類の歴史を見てみると、いくつかの大きなターニングポイントがあります。書き文字の発明によって知識の爆発的な増加が生じましたし、約1万年前には農業が始まり、食糧供給が向上しました。300年ほど前には産業革命と機械化の時代が始まりました。そして今、私たちは次の大きな革命の時代に突入しています。それがサイバー革命です。サイバー革命は「シンギュラリティ」にともなって、約30年後にピークを迎えるでしょう。
「シンギュラリティ」が起こるということは、私たちは自由になるということです。別の人生を生きる選択、現代よりもずっと長く生きる選択、退屈で危険な仕事をしなくていいという選択、宇宙に飛び出す選択を持つ。私たちは解放され、自由が約束されるのです。
★ 現代でも、国により全く近代資本主義の豊かさを受けていない国が殆どです。
先進資本主義国はごく一部です。従って時代により体制により国の有様は
大きく異なり、繁栄した文明も崩壊しているのは、古代文明の残骸を
見れば分かります。永遠の繁栄はないのです。永遠の
資本主義があれば、彼の予測も当たるでしょう。
★ 2029年~2046年の英米仏型資本主義の崩壊から始まる、近代資本主義の崩壊は、一つの
文明の崩壊を齎すものです。ローマの繁栄も露と消えたように、そして1620年ぶりに
USAで咲いたように、810年~1620年単位では、調整≒崩壊が普通なのです。
★ 従って今まで資本主義の下での自由と繁栄の享受は、今後は逆に作用するのです。
2046年の武人の時代は、今の先進資本主義国の戦国時代を齎す、
大カタストロフィーの時代となり、虐殺と排除と差別と
隷属の時代が来るのです。
★ それは既に、西欧で見られつつあります。イスラムの文化侵略による西欧文明の崩壊です。
世界≒主に西欧戦国時代の幕開けです。この良い例は近代では、
中共の支配前後から文化革命までの大虐殺、4000万人の
大虐殺が参考になるでしょう。。
がんは風邪並みに!新しい医療の形が生まれる
医療技術が進歩して、今では、がんの正体が分子レベル、遺伝子レベルで解明されるようになってきています。将来、私たちは腫瘍ができる10年も前に、100個のがん細胞から成る、がんのコロニーを検知できるセンサーを持つようになるでしょう。つまり腫瘍になってからではなく、細胞レベルのうちに、がんを分析することができるし、遺伝子レベルでがんを特定して、遺伝子療法を行うことも可能になるのです。
さらに今は新しい形の医療、ナノ医療というものが生まれています。ナノ医療の分野では、今すでに、がん細胞をピンポイントで攻撃できる「ナノマシン」が開発されていて、臨床実験の段階まで来ています。
★ 既にBDORTでは人間の微細な電磁波の応用による、癌の診断は、微細なレベルで可能になっています。
現代医学では見つけられないレベルでの話です。更にその治療薬の種類も量も判断できる
レベルまで来ています。
★ これらは、近代資本主義の支配者が代わってからが、広まると予想されます。現代の支配階級≒
抗がん剤を作っている大企業が許さないのです。従って先に、資本主義でない国での
BDORTの広がりが予想できます。
★ 後進国や知恵者の時代に入ったロシアや東欧、中東などでの活躍が期待できます。日本では
当分は細々と、しかししっかりと症例を兼ねて、理論を重ねて次世紀の医療として
花咲くと予想出来ます。早いほうが勿論良いですが。
今日行われている、がんの化学療法は過酷なものです。毛は抜ける、皮膚は老いる、吐き気はするで、死にそうな気分になります。それは化学療法がショットガンみたいなもので、視界に入るものすべてを撃ち落してしまうからです。ですが、「ナノマシン」は知能のある爆弾で、個別のがん細胞を一つひとつ退治していきます。標的療法、免疫系を向上させる治療法で、がん研究の新時代を迎えています。
私はいずれ、がんが風邪と同じような扱いになると思っています。風邪はどうして撲滅できないかというと、原因であるライノウイルスが300以上あって撲滅するにはコストがかかりすぎるからです。がんも同様に、多種多様な遺伝子の変異が原因であるため撲滅はできないけれど、それによって死ぬこともなく、共存していくようになると思います。
★ 格差の拡大と世界戦国時代の開始は、庶民の命は風前の灯になるのです。言い換えれば
一部の人の特権となるのが、最新医療の恩恵です。庶民には手が届かないでしょう。
★ 古代ローマ帝国が崩壊して、繁栄も自由も民主主義も露と消えたように、今度は
それが現代のローマ≒世界一豊かな西欧で起こるのです。何事も永遠の繁栄は
なく、栄枯盛衰は歴史の真実です。無残な英国の経済を見れば分かります。
寿命については、今後、飛躍的に延びることが予測されます。統計的に言えば、毎日5時間寿命を延ばしているのです。ですから数十年のうちには寿命を大幅に延ばし、30年後には、平均的な人であれば100歳まで生きるようになっているのではないでしょうか。
★ 従って2046年からは、中共の様に人口の削減が始まりますから、一部の人は100歳以上を
保証されるでしょうが、庶民の平均寿命は今のソ連末期の50歳前後と予想できます。
何せ虐殺を含めれば必然的にそうなります。100歳は特殊な人達の話です。
それには医療の目覚ましい発展や老化の克服が関わっています。再生医療の進展により、2045年までには主な臓器を実験室で作れるようになっているでしょう。すると内臓を取り替えることができますから、「内臓疾患」という単語が辞書から消えることになります。
★ これら再生医療は膨大なお金がかかりますから、庶民には全く関係のない話でしょう。
むしろ一般庶民には病気は今よりも増えると予想できます。戦いの時代に
病気の治療はないでしょう。病人は虐殺される可能性が有りますから
その意味では公式の病人が減る事は有りうるでしょう。
また、今では特定の遺伝子が老化現象に作用していることがわかってきています。すでに老化のプロセスを左右する遺伝子が60以上も特定されました。そうすると将来は、それらの遺伝子を遺伝子治療で修復できるかもしれませんし、遺伝子操作により抗酸化物質を作り出して酸化を止めて、寿命を延ばせるかもしれません。
★ テロメアを増やせば長生きすることは分かっています。それを増やす方法も分かっています。
しかしその知識が庶民に広まるのは、真実の情報の確保と支配階級の許しがないと
主流には慣れませんから、当分は一部の人の世界となるでしょう。
★ 寿命を延ばすことは、資本主義の儲けに繋がらなければ、お蔵入りですし、豊かにならなければ
無用の知識です。しかし時代はその逆を行きますから、庶民には遺伝子治療等は夢の又夢です。
★ お金がないのに、どのようにして長生きするのです。むしろ前回のブログに書いたように、
孫が出来た息子に、邪魔だ早く死ねと言われるのが、将来の庶民の姿でしょう。
ミチオ・カク●ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーヴァード大学卒業後、カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。『超空間』(翔泳社)、『アインシュタインを超える』(講談社)、『パラレルワールド』『サイエンス・インポッシブル』『2100年の科学ライフ』(以上、NHK出版)などの著書がベストセラーとなる。最新の科学を一般読者や視聴者にわかりやすく情熱的に伝える著者の力量は高く評価されている。2月に最新刊“The Future of the Mind”の翻訳書がNHK出版から刊行予定(写真:NHK)
その一方で、大事なのは、長い期間生きられるだけでなく、「永遠の若さ」を保つことです。そこで求められるのが「若返り」です。だからこそ今、若返りのプロセスを左右する遺伝子を特定しようとしています。人間は遺伝子的には98.5%までチンパンジーと同じです。それなのに人間のほうが寿命は倍近く長い。ということは残りの一握りの遺伝子の中に、私たちの寿命を倍にする何かが含まれているのかもしれない――こうした観点から遺伝子の研究が進んでいます。
いずれは寿命を左右する遺伝子を発見できるだけではなく、若々しさを左右する遺伝子も見つけられるはずです。つまり、若返りを可能にする遺伝子です。そうすれば、老いさらばえてぼろぼろの体で生き続けなくていいのです。
★ それよりも先に来るのは、優秀な遺伝子を持った人の遺伝子を残すことが先に来るでしょう。
そのほうが簡単で、優秀な遺伝子が残せます。年取った人の遺伝子をいじくっても
優秀な卵子や精子から作られる、優秀な子供⁼子孫には敵いません。
★ 所詮30億年の生命の進化による、子孫の残し方にかなうものはないのです。遺伝子を弄くっても
珍しい珍物は出来るでしょうが、それだけの事です。優秀な男女を掛け合わせての
優秀な子供には、所詮敵わないのです。
★ むしろ不良遺伝子の次世代への伝達を断つのが関の山です。これは戦国時代で人類の数と
質を調整する政策で行われるでしょう。中共では一人っ子政策をとっていますが
金持ちなどはその抜け穴をいくらでも利用できるものです。
全て金+α次第です。不良遺伝子は排除されるのです。
★ 既に遺伝子バンクでその道は開けているのです。
未来の仕事はどうなる?残るのは頭脳を使う仕事
「シンギュラリティ」に突入するとすぐさま消えてしまうであろう仕事は、退屈な仕事です。ロボットは計算がものすごく速く、反復的な仕事は人間より得意ですからね。同時に、一部の中流階級の仕事もなくなるでしょう。会計や代理店、仲介業などです。たとえばストックブローカー(株式仲買人)はもう株を売ることはできなくなります。ほとんど無料で、インターネットで株の売り買いができるからです。では、彼らは何を売ればいいのでしょうか? それは、「知的資産」です。つまり“助言”、“経験”、“ノウハウ”、“機転”です。コンピュータやロボットにはそういうことはわからないからです。ですから、これからの中流階級の仕事はどんどん知的になり、人間の脳を使う仕事になっていきます。
★ この意味するところは逆でしょう。知的に優秀な人の遺伝子が意図的に、今の遺伝子バンクの
ように、残すことが行われるのです。所詮単純な仕事しかできない遺伝子は子孫を
残せないのです。結婚できなければ残せないのです。
異性にもてなければ子孫は残せないのです。
イギリスは今、炭鉱産業よりも多くの収益をロック音楽で上げています。一次産品の値段は時間の経過とともに下がっていきますが、歌や本、科学、教育などの知的財産は、どんどん値段が上がっていきます。人間の頭脳や想像力は大量生産できないからです。未来に求められるのはクリエイティブな仕事、革新的な仕事、科学的な仕事、芸術的な仕事です。
そして、最後に覚えておくべき大事なもの。それは、「教育の力」です。働く人々を教育して、未来の労働に加われるようにすることが重要です。世界は単純にはなっていかず、どんどん技術的になっていきますから、科学・技術の教育が必要ですし、数学・工学も重視しなければなりません。これらが未来の社会を作るツールになるからです。
政治家や政策決定者たちは教育、とりわけ科学教育にもっとお金をかけなければいけないということに気付き、またイノベーションの文化を奨励するべきです。ただ消費するだけの文化は望ましくありません。起業家の文化が必要です。そして政治家たちは、若者に「自分たちが世界を変えられるんだ」という感覚を教え込まなければならないのです――。
★ お金がないものや、特別の才能がないと、教育も受けられないのです。優秀な人が教育を
受けられる時代はすでに始まっているのですから、それが促進されることは有っても、
普通の人が意図的に高等教育が受けられるという事はあり得ません。
★ その為の戦国時代なのです。優秀で更に勇気のある人が、戦いで生き延び更に子孫を増やすのです。
庶民に幻想を与えてはいけません。一部の優秀な庶民のみが優先的に生き残るのが
戦国時代なのです。サルが庶民の出から天下を握ったようなものです。
しかし、所詮一人のみです。
★ 時代が天才を生むのです。言い換えれば革命の時代に遭遇した人のみが革命の英雄になれるのです。
西欧の革命は2029年~2046年の資本主義時代の崩壊を得てから、武人時代の英雄が現れます。
やがて来ます。従ってその時代に合わせて英雄も生まれるのです。
★ ピケティは既に21世紀の英雄とされるでしょう。昔のマルクスの様に。
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★ http://toyokeizai.net/articles/-/56534
ミチオ・カク氏が語る未来世界(前編)
理論物理学者のミチオ・カク氏(写真:NHK)
科学やテクノロジーの進展により、人工知能が人間の知能を上回るのが今から30年後の2045年といわれている。そのとき、私たちの生活はどう変わるのだろうか――。2015年1月3日(土)から放送予定のNHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」(5回シリーズ)に出演する、世界的に著名な理論物理学者のミチオ・カク氏に語っていただいた。
2045年から「黄金時代」が始まる!
★ 何事も一直線には進みません。波や紆余曲折があるのが自然であり、人生なのです。
従って、2045年から黄金時代が始まるのは、楽観的すぎます。
★ ピケティが資料で示したように、むしろ国により格差が生じているのが現実です。
それが格差時代なのです。同時にマルクスの予言も具体化する時代です。
★ 私の予想は、2046年からの資本主義の崩壊であり、世界戦国時代の開始です。
コンピュータの能力は18カ月ごとに倍増するといわれています。すると大体2045年までには、コンピュータチップは人間の知能に近づいていき、凌駕さえするかもしれません。これによって「黄金時代」が始まる可能性があります。
その頃にはコンピュータの値段は1円程度になっているはずです。コンピュータは私たちの健康状態をモニタリングして、充実した長い人生が送れるようにしてくれるし、人生の不和・苛立ち・不確実さなどを排除してくれるでしょう。また私たちはバーチャルリアリティの世界に飛び込めるようにもなり、人生を楽しめるようになっているのではないでしょうか。それがつまり「黄金時代」を生きるということです。この「黄金時代」は、「シンギュラリティ」と呼ばれています。
★ 格差時代の拡大は、人間疎外を齎します。その結果は、優秀なコンピューターも一部の支配下に
入るという事です。貧乏人には手の届かないスーパーコンピュータを持つものが
支配者に成るのです。従って一部の人の為の支配の道具になるのであり、
黄金時代は支配者の物であり、庶民には地獄の時代となるのです。
★ マルクスと現代のマルクス・ピケティはそのことを語っているのです。
人類の歴史を見てみると、いくつかの大きなターニングポイントがあります。書き文字の発明によって知識の爆発的な増加が生じましたし、約1万年前には農業が始まり、食糧供給が向上しました。300年ほど前には産業革命と機械化の時代が始まりました。そして今、私たちは次の大きな革命の時代に突入しています。それがサイバー革命です。サイバー革命は「シンギュラリティ」にともなって、約30年後にピークを迎えるでしょう。
「シンギュラリティ」が起こるということは、私たちは自由になるということです。別の人生を生きる選択、現代よりもずっと長く生きる選択、退屈で危険な仕事をしなくていいという選択、宇宙に飛び出す選択を持つ。私たちは解放され、自由が約束されるのです。
★ 現代でも、国により全く近代資本主義の豊かさを受けていない国が殆どです。
先進資本主義国はごく一部です。従って時代により体制により国の有様は
大きく異なり、繁栄した文明も崩壊しているのは、古代文明の残骸を
見れば分かります。永遠の繁栄はないのです。永遠の
資本主義があれば、彼の予測も当たるでしょう。
★ 2029年~2046年の英米仏型資本主義の崩壊から始まる、近代資本主義の崩壊は、一つの
文明の崩壊を齎すものです。ローマの繁栄も露と消えたように、そして1620年ぶりに
USAで咲いたように、810年~1620年単位では、調整≒崩壊が普通なのです。
★ 従って今まで資本主義の下での自由と繁栄の享受は、今後は逆に作用するのです。
2046年の武人の時代は、今の先進資本主義国の戦国時代を齎す、
大カタストロフィーの時代となり、虐殺と排除と差別と
隷属の時代が来るのです。
★ それは既に、西欧で見られつつあります。イスラムの文化侵略による西欧文明の崩壊です。
世界≒主に西欧戦国時代の幕開けです。この良い例は近代では、
中共の支配前後から文化革命までの大虐殺、4000万人の
大虐殺が参考になるでしょう。。
がんは風邪並みに!新しい医療の形が生まれる
医療技術が進歩して、今では、がんの正体が分子レベル、遺伝子レベルで解明されるようになってきています。将来、私たちは腫瘍ができる10年も前に、100個のがん細胞から成る、がんのコロニーを検知できるセンサーを持つようになるでしょう。つまり腫瘍になってからではなく、細胞レベルのうちに、がんを分析することができるし、遺伝子レベルでがんを特定して、遺伝子療法を行うことも可能になるのです。
さらに今は新しい形の医療、ナノ医療というものが生まれています。ナノ医療の分野では、今すでに、がん細胞をピンポイントで攻撃できる「ナノマシン」が開発されていて、臨床実験の段階まで来ています。
★ 既にBDORTでは人間の微細な電磁波の応用による、癌の診断は、微細なレベルで可能になっています。
現代医学では見つけられないレベルでの話です。更にその治療薬の種類も量も判断できる
レベルまで来ています。
★ これらは、近代資本主義の支配者が代わってからが、広まると予想されます。現代の支配階級≒
抗がん剤を作っている大企業が許さないのです。従って先に、資本主義でない国での
BDORTの広がりが予想できます。
★ 後進国や知恵者の時代に入ったロシアや東欧、中東などでの活躍が期待できます。日本では
当分は細々と、しかししっかりと症例を兼ねて、理論を重ねて次世紀の医療として
花咲くと予想出来ます。早いほうが勿論良いですが。
今日行われている、がんの化学療法は過酷なものです。毛は抜ける、皮膚は老いる、吐き気はするで、死にそうな気分になります。それは化学療法がショットガンみたいなもので、視界に入るものすべてを撃ち落してしまうからです。ですが、「ナノマシン」は知能のある爆弾で、個別のがん細胞を一つひとつ退治していきます。標的療法、免疫系を向上させる治療法で、がん研究の新時代を迎えています。
私はいずれ、がんが風邪と同じような扱いになると思っています。風邪はどうして撲滅できないかというと、原因であるライノウイルスが300以上あって撲滅するにはコストがかかりすぎるからです。がんも同様に、多種多様な遺伝子の変異が原因であるため撲滅はできないけれど、それによって死ぬこともなく、共存していくようになると思います。
★ 格差の拡大と世界戦国時代の開始は、庶民の命は風前の灯になるのです。言い換えれば
一部の人の特権となるのが、最新医療の恩恵です。庶民には手が届かないでしょう。
★ 古代ローマ帝国が崩壊して、繁栄も自由も民主主義も露と消えたように、今度は
それが現代のローマ≒世界一豊かな西欧で起こるのです。何事も永遠の繁栄は
なく、栄枯盛衰は歴史の真実です。無残な英国の経済を見れば分かります。
寿命については、今後、飛躍的に延びることが予測されます。統計的に言えば、毎日5時間寿命を延ばしているのです。ですから数十年のうちには寿命を大幅に延ばし、30年後には、平均的な人であれば100歳まで生きるようになっているのではないでしょうか。
★ 従って2046年からは、中共の様に人口の削減が始まりますから、一部の人は100歳以上を
保証されるでしょうが、庶民の平均寿命は今のソ連末期の50歳前後と予想できます。
何せ虐殺を含めれば必然的にそうなります。100歳は特殊な人達の話です。
それには医療の目覚ましい発展や老化の克服が関わっています。再生医療の進展により、2045年までには主な臓器を実験室で作れるようになっているでしょう。すると内臓を取り替えることができますから、「内臓疾患」という単語が辞書から消えることになります。
★ これら再生医療は膨大なお金がかかりますから、庶民には全く関係のない話でしょう。
むしろ一般庶民には病気は今よりも増えると予想できます。戦いの時代に
病気の治療はないでしょう。病人は虐殺される可能性が有りますから
その意味では公式の病人が減る事は有りうるでしょう。
また、今では特定の遺伝子が老化現象に作用していることがわかってきています。すでに老化のプロセスを左右する遺伝子が60以上も特定されました。そうすると将来は、それらの遺伝子を遺伝子治療で修復できるかもしれませんし、遺伝子操作により抗酸化物質を作り出して酸化を止めて、寿命を延ばせるかもしれません。
★ テロメアを増やせば長生きすることは分かっています。それを増やす方法も分かっています。
しかしその知識が庶民に広まるのは、真実の情報の確保と支配階級の許しがないと
主流には慣れませんから、当分は一部の人の世界となるでしょう。
★ 寿命を延ばすことは、資本主義の儲けに繋がらなければ、お蔵入りですし、豊かにならなければ
無用の知識です。しかし時代はその逆を行きますから、庶民には遺伝子治療等は夢の又夢です。
★ お金がないのに、どのようにして長生きするのです。むしろ前回のブログに書いたように、
孫が出来た息子に、邪魔だ早く死ねと言われるのが、将来の庶民の姿でしょう。
ミチオ・カク●ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーヴァード大学卒業後、カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。『超空間』(翔泳社)、『アインシュタインを超える』(講談社)、『パラレルワールド』『サイエンス・インポッシブル』『2100年の科学ライフ』(以上、NHK出版)などの著書がベストセラーとなる。最新の科学を一般読者や視聴者にわかりやすく情熱的に伝える著者の力量は高く評価されている。2月に最新刊“The Future of the Mind”の翻訳書がNHK出版から刊行予定(写真:NHK)
その一方で、大事なのは、長い期間生きられるだけでなく、「永遠の若さ」を保つことです。そこで求められるのが「若返り」です。だからこそ今、若返りのプロセスを左右する遺伝子を特定しようとしています。人間は遺伝子的には98.5%までチンパンジーと同じです。それなのに人間のほうが寿命は倍近く長い。ということは残りの一握りの遺伝子の中に、私たちの寿命を倍にする何かが含まれているのかもしれない――こうした観点から遺伝子の研究が進んでいます。
いずれは寿命を左右する遺伝子を発見できるだけではなく、若々しさを左右する遺伝子も見つけられるはずです。つまり、若返りを可能にする遺伝子です。そうすれば、老いさらばえてぼろぼろの体で生き続けなくていいのです。
★ それよりも先に来るのは、優秀な遺伝子を持った人の遺伝子を残すことが先に来るでしょう。
そのほうが簡単で、優秀な遺伝子が残せます。年取った人の遺伝子をいじくっても
優秀な卵子や精子から作られる、優秀な子供⁼子孫には敵いません。
★ 所詮30億年の生命の進化による、子孫の残し方にかなうものはないのです。遺伝子を弄くっても
珍しい珍物は出来るでしょうが、それだけの事です。優秀な男女を掛け合わせての
優秀な子供には、所詮敵わないのです。
★ むしろ不良遺伝子の次世代への伝達を断つのが関の山です。これは戦国時代で人類の数と
質を調整する政策で行われるでしょう。中共では一人っ子政策をとっていますが
金持ちなどはその抜け穴をいくらでも利用できるものです。
全て金+α次第です。不良遺伝子は排除されるのです。
★ 既に遺伝子バンクでその道は開けているのです。
未来の仕事はどうなる?残るのは頭脳を使う仕事
「シンギュラリティ」に突入するとすぐさま消えてしまうであろう仕事は、退屈な仕事です。ロボットは計算がものすごく速く、反復的な仕事は人間より得意ですからね。同時に、一部の中流階級の仕事もなくなるでしょう。会計や代理店、仲介業などです。たとえばストックブローカー(株式仲買人)はもう株を売ることはできなくなります。ほとんど無料で、インターネットで株の売り買いができるからです。では、彼らは何を売ればいいのでしょうか? それは、「知的資産」です。つまり“助言”、“経験”、“ノウハウ”、“機転”です。コンピュータやロボットにはそういうことはわからないからです。ですから、これからの中流階級の仕事はどんどん知的になり、人間の脳を使う仕事になっていきます。
★ この意味するところは逆でしょう。知的に優秀な人の遺伝子が意図的に、今の遺伝子バンクの
ように、残すことが行われるのです。所詮単純な仕事しかできない遺伝子は子孫を
残せないのです。結婚できなければ残せないのです。
異性にもてなければ子孫は残せないのです。
イギリスは今、炭鉱産業よりも多くの収益をロック音楽で上げています。一次産品の値段は時間の経過とともに下がっていきますが、歌や本、科学、教育などの知的財産は、どんどん値段が上がっていきます。人間の頭脳や想像力は大量生産できないからです。未来に求められるのはクリエイティブな仕事、革新的な仕事、科学的な仕事、芸術的な仕事です。
そして、最後に覚えておくべき大事なもの。それは、「教育の力」です。働く人々を教育して、未来の労働に加われるようにすることが重要です。世界は単純にはなっていかず、どんどん技術的になっていきますから、科学・技術の教育が必要ですし、数学・工学も重視しなければなりません。これらが未来の社会を作るツールになるからです。
政治家や政策決定者たちは教育、とりわけ科学教育にもっとお金をかけなければいけないということに気付き、またイノベーションの文化を奨励するべきです。ただ消費するだけの文化は望ましくありません。起業家の文化が必要です。そして政治家たちは、若者に「自分たちが世界を変えられるんだ」という感覚を教え込まなければならないのです――。
★ お金がないものや、特別の才能がないと、教育も受けられないのです。優秀な人が教育を
受けられる時代はすでに始まっているのですから、それが促進されることは有っても、
普通の人が意図的に高等教育が受けられるという事はあり得ません。
★ その為の戦国時代なのです。優秀で更に勇気のある人が、戦いで生き延び更に子孫を増やすのです。
庶民に幻想を与えてはいけません。一部の優秀な庶民のみが優先的に生き残るのが
戦国時代なのです。サルが庶民の出から天下を握ったようなものです。
しかし、所詮一人のみです。
★ 時代が天才を生むのです。言い換えれば革命の時代に遭遇した人のみが革命の英雄になれるのです。
西欧の革命は2029年~2046年の資本主義時代の崩壊を得てから、武人時代の英雄が現れます。
やがて来ます。従ってその時代に合わせて英雄も生まれるのです。
★ ピケティは既に21世紀の英雄とされるでしょう。昔のマルクスの様に。
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