旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

熊野若王子神社

2009年09月17日 | 旅 歴史
 京都府京都市左京区若王子町にある熊野若王子神社です。
 熊野若王子神社は、京都三熊野の一つで 「哲学の道」の起点、また、東山三十六峰のふもととに位置しています。
 熊野若王子神社は永暦元年 (1160)、平安時代の末期に、後白河法皇が紀州の熊野権現を勧請して建てられれました。社名は天照大神の別称「若一王子」に因んで名付けられました。
背後の東山中に滝があり、熊野三山の那智大社に見立てています。熊野詣の時には、この滝で浄めを行ってから出発したといわれています。花見の名所としても有名で寛正6年(1465)足利義政により花見の宴が催されています。
 御神木の梛(なぎ)の大木は樹齢400年で京都で最も古いものです。熊野詣、伊勢参宮などの際に諸々の罪けがれを祓い清めるみそぎの木として用いられ、いまも、この葉で作ったお守りはすべての苦難をなぎ倒すといわれています。
 応仁の乱により荒廃しましたが豊臣秀吉によって再興され社殿、境内が整備されました。境内には末社として恵比寿神社、三解社が祀られ、背後の若王子山頂には新島襄の墓があるそうです。
 花乃影    
   澄や岩間の
     和すれ水
                梅通
 (梅通は京の俳人です。)

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http://ogino.okoshi-yasu.com/
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永観堂(禅林寺)

2009年09月17日 | 旅 歴史
 今日は京都府京都市左京区永観堂町にある永観堂(禅林寺)を紹介します。
 聖衆来迎山禅林寺と号する浄土宗西山派の総本山で通称永観堂と呼ばれています。斉衡2年(855)空海の弟子である真紹僧都によって創建され、貞観5年(863)清和天皇より禅林寺の定額を得ました。諸堂は、おおらかな自然と一体となった長い回廊で結ばれています。
 一時衰えましたが、平安時代の末、承暦年間(1077-1081)に永観律師が入山して念仏道場を開き寺を中興しました。このことから永観堂と呼ばれるようになりました。
 念仏を唱えて行道をしていると本尊の阿弥陀仏が壇上より降りてきて先導をはじめ、振り返って「永観遅し」と声をかけたという逸話が残っているそうです。
 東山のふもとに建つ閑静な古刹は「もみじの永観堂」として知られ、東山を背景にした池泉廻遊式の庭園の紅葉は有名です。古今集でも詠まれたほどに紅葉がきれいな場所なのです。
 鎌倉時代中期には浄土宗西山派の本山の基礎を固めました。応仁の乱により堂舎が焼失しましたが明応6年(1497)後土御門天皇の命により再建され、以後遂次諸堂が建てられ現在の伽藍となりました。
 重要文化財の本尊のみかえり阿弥陀如来像は、左後方を振り返っためずらしいものです。国宝の山越阿弥陀図(やまこしあみだず)や鎌倉以来の仏画なども寺宝になっています。
 多宝塔からは京都市内が一望できます。慈愛に満ちた高さ80cmの如来の表情は、見る人の心を癒してくれます。

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