フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月13日(金) 曇り

2006-10-14 08:35:09 | Weblog
  午前中、ちょっと厄介な案件のために何本か電話をする。授業のある日に授業以外のことでエネルギーを消費するのは避けたいのだがしかたない。
  昼から大学へ。3限の社会学演習ⅡBでは後期のグループ研究のグループを決めた。希望格差社会のさまざまな場所に位置する人々(高齢者、ワーキングミドル、専業主婦、若いサラリーマン・OL、フリーター、大学4年生、子ども)にインタビュー調査を行い、彼らの人生の語り(ライフストーリー)の分析を通して、現代人と社会との関わり方を見ていくというのが研究全体のねらいである。研究の成果は12月の鴨川セミナーハウスでの合宿で報告される。4限の大学院の演習はM2のT君の修士論文(「ひきこもり」をテーマにしたもの)の中間報告。5限まで延長して行う。ミルクホールで買い求めたあんドーナツ一個でエネルギーの補充をしてから6限の「現代人の精神構造」に臨む。前回時間のかかった出席カードの配布は大学院生のI君に依頼する。配布の方はこれでよいとして、まだ回収のやり方に改善の余地があるようだ。講義の途中から室内の温度が高い感じがしたが、空調のパネルがどこにあるかわからなかったので、そのまま最後まで続けたら、何枚かの出席カードの裏に「暑かった」と書いてあった。改善すべき点は尽きない。講義の後、何人かの学生から質問を受けたが、その中に以前私の基礎演習の学生だったOさんとKさんがいて、現在二人が所属しているY先生の演習のグループ研究の相談を受ける。文カフェのテーブルに場所を移して話を聞いたが、なにしろ他の先生の授業に関する質問である。そこまで面倒見るのか…と我ながら呆れたが、気づいたらグループ全員(6名だったか)で近々私の研究室に来るという話になっていた。「ごんべえ」でI君と夕食(カレー南蛮うどん)をとる。あゆみブックスで嵐山光三郎『悪党芭蕉』(新潮社)を購入。
  午後10時、帰宅。風呂を浴び、明日の講義の準備を済ませてから、昨日録画しておいた藤原紀香主演の『だめんず・うぉ~か~』を観る。藤原紀香はえらい。どんなに美しい女優にも魅力のピークというものはある。そのピークを過ぎた(過ぎつつある)頃というのは誰よりも自分がそのことを痛切に感じるはずだから、そうした時期に、ピークを過ぎた(過ぎつつある)女性という役所を引き受けることはかなりの決断を必要とするはずである。しかもいまピークに向かって右肩上がりの若手女優(モデル)山田優との共演である。よく引き受けたと思う。藤原紀香はえらい。私は彼女を断固応援せずにはいられない。もちろん私は山田優のファンでもある。お願いだから、彼女にあんまりバカっぽい役をやらさないでほしい。