フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月28日(土) 晴れ

2006-10-29 10:54:30 | Weblog
  2限の社会学基礎講義は1年生用の授業なので、本題に入る前に、専修進級について少しばかりレクチャーを行う。自分も覚えがあるが、この時期、1年生はどの専修に進むべきかであれこれ悩むのである。社会学専修との組み合わせで言えば、一番多いパターンは「社会学専修か人文専修か」というものであろう。研究テーマに関してはこの2つの専修は重なるところが多い。むしろ顕著な違いは演習の進め方にある。社会学専修の演習はグループ研究が基本で、人文専修の演習は個人研究が基本である。だからみんなで協力して1つのプロジェクトをやり遂げたいという人には社会学専修が、自分一人で自由にやりたい人は人文専修が向いている。そういう話をした。
  3限の授業(社会学研究10)を終えて、教員ロビーの自販機で購入したアクエリアス(500ml)を飲みながら、研究室で一息つく。1週間が終わったなと思う。Sさんから今日頼まれた留学のための推薦書類を作成し、机の上の片づけをしてから、研究室を出る。生協文学部店の新刊コーナーで5、6冊購入(教員ロビーに回しておいてくれるよう頼んだので、いま手許に現物がなく、著者・書名・出版社名を記すことができない)。帰り道、丸善丸の内本店に立ち寄り、以下の本と雑誌を購入。

  松沢弘陽・植手通有編『丸山眞男回顧談』下(岩波書店)
  荒木経惟『東京人生』(basilico)
  小池真理子『玉虫と十一の掌篇小説』(新潮社)
  金井美恵子『快適生活研究』(朝日新聞社)
  『リアルシンプル』12月号(日経BP社)

  『リアルシンプル』は女性誌だが、特別付録の「リアルシンプルダイアリー」に惹かれて初めて購入。この「リアルシンプルダイアリー」はこのまま手帳・日記コーナーに並べても十分に単独の商品として売れる仕上がりのもので、これで480円はずいぶんと得をした気分である。そもそもいま店頭に並んでいる手帳・日記の類はどれも価格が高すぎる。発売の時期が年々早くなっているのに比例して、価格も高くなっているのではないだろうか。これは大量の売れ残りを計算に入れて価格設定がされているためである。普通のノートやメモ帳の類と違って、日付入りの手帳は売れ残ったら廃棄処分にするほかはない。手帳・日記コーナーには売れ残ってしまう物たちの悲しみが漂っている。私が毎年、手帳(それからカレンダーも)をついつい余分に買ってしまうのは、そんな彼らへの同情のためもある。