５月２０日（火） 雨のち曇り

　　近所のお花屋さんが母の頼んでいた鉢植えの花を持ってきた。昨日母が入院したことを告げると「もっと早くもって来るのでした」とすまなそうに言った。お花屋さん（ＴＶドラマ「薔薇のない花屋」の竹内結子のマネをしてます）は、母に選んでもらうつもりで何種類かの花を持って来たのだが、私にはわからないので、お花屋さんに適当に６鉢選んでもらった。私の知らない名前の花だった。蕾がいっぱいで、開花しているのはまだわずかだった。これなら母が戻ってくるまで持つかもしれないと思った。

　　　　　　　　　

　　昼から大学へ。３限の「現代人間論系綜合講座１」にコーディネーターとして参加。先週に続いて、安藤先生の講義を拝聴する。終わってから、安藤先生、ＴＡのＩ君と「フェニックス」でおしゃべり。ピザと珈琲の昼食。来週は安藤先生の補講、私のコメント、そして二人の対談（？）の予定である。再来週から登場の草野先生も飛び入り参加して鼎談になるかもしれない。
　　５限の時間は、Ｏ先生が担任をされている基礎演習のクラスの学生４名が研究室にやってきた。私の書いた教材論文を自分たちの発表で取り上げるので、いくつか質問をさせてほしいとのことだった。もちろんウェル・カムである。私のクラスの学生たちもいろいろな先生に面会を申し込んでいるはずだが、ちゃんとやれているだろうか。
　　６時に大学を出て、品川で京浜急行に乗り換え、梅屋敷で下車、病院に母を見舞う。今日からさっそくあれこれの検査やインシュリン注射が始まったようだが、まだ入院患者という役割になじんでいない。「一日中、病院のベッドの上にいると本当の病人になってしまいそうだ」と言っていた。同室の他の３つのベッドの周囲には昨日と同じようにカーテンが引かれていて、向かいのベットからはときおり痰のからんだような咳が聞こえる。たしかにここにずっといたら気が滅入るだろうなと思う。３０分ほど話の相手をして、８時に帰宅。母がいつもエサをやっている野良猫たちが勝手口のあたりに来ていないかと見てみたが、姿は見えなかった。