9時、起床。蓮根と挽肉のピリ辛炒め、トースト、紅茶の朝食。
大河ドラマ『龍馬伝』の第1回(再放送)を観る。なかなか面白い。大河ドラマの視聴者は中高年が多いというイメージだが、若年層にも観てもらおうという意図が伝わってくる。さすがに『HERO』の脚本を書いた福田靖だけのことはある。『龍馬伝』の「伝」とは岩崎弥太郎が回想して語る龍馬の一生という意味だったのか。なるほどね。草刈民世がTVドラマ初出演ということで楽しみにしていたのだが、初回でいきなり死んでしまった(初回だけのスペシャルゲストか)。子ども時代の龍馬役の濱田龍臣の福山雅治に似ていること。この子も初回だけの出演なのだろうか。もったいない。それにしても岩崎弥太郎役の香田照之、上手なんだけれども、どうしたって『坂の上の雲』の正岡子規とかぶってしまう。それと、これは民放の方だが、『JIN』で緒方洪庵を演じた武田鉄也がこっちでは勝海舟を演じるとのこと。役者はたくさんいるだろうに、どうしてこういう使い回しみたいなことになるのだろう。
夕方、散歩に出る。出がけに郵便受けを見たら、私宛の封書と葉書が来ていた。封書は以前の私の勤務先だった放送大学から。一体何だろうと開けてみたら、「放送大学叢書」というのを発行することになり、15年前に私が書いたテキスト(現在は品切れ)をラインナップに加えたいので、承諾してほしいとのことだった。ただし、昔のものをそのまま復刊するのではなく、新たな研究の成果や社会情勢の変化を踏まえて手直しをしてほしいとある。復刊なら首を縦に振るだけでよいが、加筆となると手も動かさなくてはならない。さて、どうしたものだろう。
偶然、葉書も放送大学関係だった。放送大学の卒業生の一人、Tさんの娘さんからのもの。Tさんとはずっと年賀状のやりとりをしているのだが、今年は届かなかったので、何かあったのかと案じていたのだが、昨年の7月に亡くなられたそうだ。77歳だった。放送大学の学生は若い方から高齢の方まで年齢の幅が広いので、こういうことが起きても不思議ではないのだが、実際に経験するのは初めてのことである。「素敵な賀状を頂き、天国の母もきっと喜んでいることと思います」と書いてあった。娘さんには改めてお悔やみの葉書を書くことにする。Tさんの卒論は自分史で、それは同時に日本の戦後史の個人的形態でもあった。早くに夫を亡くされ、女手一つで子どもたちを立派に育てられた方だった。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
散歩から帰ると、美容室に行っていた娘が先に帰っていた。パーマをかけてきた。子ども時代の龍馬を演じた濱田龍臣のようなクリクリの天パー風である。美容師さんに「山口百恵に似てるね」と言われたそうだ。上戸彩、長谷川京子に似ているとはよく言われるが、山口百恵は初めてではなかろうか。「母の方が似てるんですよ」と答えたそうだが、そうか、母子二代に渡って山口百恵か。