8時、起床。
パンと牛乳、昨夜の残りのカレーの朝食。
11時頃、家を出て、大学へ。
昼食は蒲田駅の売店で購入した崎陽軒のシューマイ弁当。
3限は選択基礎演習。今日からグループ報告が始まる。『無印都市の社会学』をテキストにして、担当の章を決め、テキストの内容を報告するだけではなく、各章で扱われている都市の場所に実際に出かけて行って、自分たちでフィールドワークをした結果を報告してもらう。今回は第5章(フランフラン)と第11章(ブックオフ)の2グループ。一報告あたり、発表20分、質疑応答20分。肝心なことはグループ報告になっているかどうか。3人1組だが、シングルスが3本という構成ではだめ。3人がチームとして機能しているかどうかが重要である。それはレジュメの作り方を見れば、報告を聴く前に、だいたいわかる。
4限は演習「ケーススタディの方法」。予定されていた4人の報告者のうち2人が欠席(1人は事前連絡あり)。いつもより時間にゆとりがあったので、個々の発表のあとフロアーからのコメントや質問を求めたが、あまり活発とはいえなかった。演習というのは発表する学生と聴いている学生の協働作業である。「聴く」というのにも積極的に聴くのと消極的に聴くのと2種類あり、積極的に聴くというのは、コメントや質問ができるように聴くということである。逆に言えば、コメントや質問をするというのは、自分は積極的に聴いていましたという自己呈示である。
5限はゼミ論の個別指導。Mさんが持参したケーキを食べながら、「不登校」について語り合った。
6時に大学を出る。
今日は30回目の結婚記念日。妻と二人で「天味」で食事をする。
季節のコースを注文。ランチタイムの定食では食べられない旬の食材がたくさん出てきて楽しめた。ボリューム軽めの食材が多いが(たぶん酒の肴として意識されているのだろう)、最後にかき揚げを天丼にしてもらって(妻は天茶漬けで)食べるので、ちょうどよい腹加減になる。
あんきも(酢の物)
車エビ(才巻)
銀杏 むかご
白魚 わかさぎ
まこもだけ ゆりね
カキ 白子
さつまいも お新香
小エビのかき揚(天丼で)
それにしても30年である。人生の半分にあたる歳月を一緒に歩いてきたわけだ。
独身の頃、妻(となる人)と出会う前、自分は一生結婚できないのではないかと漠然と思っていた。当時はいまほど生涯未婚率は高くなかったから、普通にしていればそのうち結婚する確率が高いのだが、「普通にしている」というのがどういうことなのかわからなかった。結婚したいと思う女性もいなかったし、もしいたとしても、そういう女性が自分と結婚したいと思ってくれるとは思えなかった。つまり自分が結婚できる確率はとてもとても小さいと考えていた。だから妻(となる人)と出会い、プロポーズをして、それに応じてもらえたことは、奇跡のようなものであった。
いまでもそう思っている。