8時半、起床。
マフィン+ハム、紅茶の朝食。体調は回復期に入ったようである。
10時半に家を出て、大学へ。大学全体は休業日で授業はないが、戸山キャンパスは会議日。
11時半から大学院の社会学コース会議。ふだんならお弁当を頼んでおくのだが、お腹の調子がどの程度もどっているかわからなかったので、キャンセルしておいた。
12時を回った辺りで、途中退席して、教務委員会へ。
教務委員会が1時頃終わり、それから「五郎八」へ昼食をとりに行く。冬の日の午後の一時の蕎麦屋かな(俳句っぽい)。
揚げ餅うどんを注文。これから温かいうどんを食べる機会が増えそうだ。私はうどんはあたたかいもの、蕎麦は冷たいものを好む。きっと蕎麦好きな人は一年を通して蕎麦を食べるのだろうが、私は夏場は蕎麦、冬場はうどんを注文することが多い。「五郎八」は同じ名前のメニューで蕎麦とうどんがあり、さらに温かいものと冷たいものができる。
本格的な冬になった。曇天の下の街路の冬木立(俳句というほどではない)。
馬場下の交差点の鯛焼き屋で薄皮鯛焼き(小倉)を一匹買って、研究室で食べる。甘味が食べたくなるのは体が回復してきた証拠である。
2時から教授会。あれこれの議論も冬の会議室(俳句っぽい)。5時ごろ終わる。
研究室に戻って雑用。6時過ぎに大学を出る。
帰りの電車の中で雑誌『MONKEY』を読む。職場からの帰りの電車の中(あるいはカフェ)で読むのにいい雑誌だ。「あなたがいたい場所」というテーマ(質問)に12人の人が回答した文章、なかなか面白かった。たとえば、糸井重里は「公園」と答えているが、もちろんそれだけでは平凡な回答で、そこに+アルファの説明が付く。
(前略)ちなみに、ぼくはじぶんの公園を持っています。/それは世間では「有栖川公園」と呼ばれていますが。/あれは、ぼくのなんですが、ひとりでじぶんの公園にいてもおもしろくないし、管理のことなんかもたいへんなので、開放して人々に自由に使ってもらっています。ぼくがたまに行っても、/「あっ、この公園の持ち主だ」と気づく人はいません。/そのほうが、公園らしくていいですものね。/これからも、だれでも自由に、あの公園をたのしんでほしいものです。/小魚釣りとか、ザリガニ釣りとか、ぼくに気をつかわないでやってていいですよ(132頁)。
この種のアンケートの場合、自分の回答(文章)が他の人の回答と並べられるわけなので、おのずと文章の腕を競うという意識が生まれてくるのだろう、糸井のように機智という変化球を混ぜて答える人もいれば、真向直球勝負という人もいる。たとえば「仕事場」と回答した映画監督の西川和江なんかはそうで、長い文章なので、ここでは紹介しないが、いい文章だ。書店で実際にこの雑誌を手に取って読むことを勧める。
7時半、帰宅。夕飯のメインはサーモンのソテー。ご飯は十五穀米。前に五穀米と書いたら、妻から「五じゃなくて、十五よ」とダメだしがあった。けっこうちゃんと読んでいるのね。
『リーガルハイ』最終話をリアルタイムで観る。もう来週から『リーガルハイ』が観られないのかと思うと淋しい。この淋しさを年の瀬のあわたたしさでわぎらわそう。そろそろ年賀状の準備をしなければ。
一文の卒業生で、いま、日本テレビのディレクターをしているSさんからメールが届く。1月12日(日)深夜に彼女が担当した大島渚の一周忌追悼のドキュメンタリーが放送されるので観てくださいとのこと。前に会ったときにその企画の話は聞いていたが、いよいよ放送ですか。楽しみにしています。