フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月25日(金) 曇り

2008-04-26 09:23:44 | Weblog
  8時、起床。ベーコン&エッグ、カレーナン、紅茶の朝食。フィールドノートの更新をしてから、10時になるのを待ってツタヤに行き、ケツメイシのアルバム「ケツメノポリス2」を借りてくる。そこに収められている「トモダチ」を今日の3限の授業(日常生活の社会学)で使うためである。以前に録音したMDが行方不明で、改めて借りてきてMDに録音する(他にも使う曲があるので編集して一枚のMDに収めてもっていくのである)。パワーポイントのスライドも一部手直しをする。その日の最初の授業が3限(午後1時から)だと、午前中を授業の準備(最終チェック)にあてることができるので気分的にゆとりがある。これが2限だと(1限は論外である)、9時過ぎには家を出なくてはならないから、前日までに準備はすべて終わらせておかなくてはならない。当然、寝不足気味で授業に臨むことになる。今年度の前期は、火・木・金に授業が入っているが、いずれも3限からで、理想的な布陣といえる。
  大学に着いて、教員ロビーに行くと、草野先生が菓子折りをもってうろうろ(ちょこまか、ふらふら・・・適当な表現が思いつかない)されている。いただきものの最中を甘いもの好きの教員に配っているのだった。当然のように一ついただく。大学と高田馬場の間の早稲田通り沿いにある「いなほ製菓」という小さな古い和菓子屋のもので、餡の中に求肥が入っている。銀座の空也最中に負けず劣らずの美味しさである。
  3限の授業でパワーポイントを操作していたら、たんなるクリップアートとだと思って挿入していた絵(リックサックを背負った男)が足踏みを始めたのでびっくりした。これは私が自宅で使っているパワーポイントが教室備え付けのノートパソコンにインストールされているものよりもバージョンが旧くて、絵が動くことを自宅のPCでは表示できなかったためだ。たまたまそのスライドは「人が山道を歩いていたら・・・」という状況を説明するためのものだったので、足踏みの動作は大変に効果的なものだった。授業が終わって回収した出席カードの裏に「先生、だんだんパワーポイントに凝ってきましたね」と書いてあったが、今回については意図せざる結果である。
  授業後、TAのI君と「メーヤウ」で遅めの昼食をとる。インド風ポークカリーとラッシー。ここではご飯の量を5段階で注文するシステムになっている(値段は同じ)。私はいつも下から2つ目の「普通」を注文する。普通の感覚では、「普通」というのは真ん中のカテゴリーだと思うのだが、ここでは真ん中のカテゴリーは「中盛り」である。一度、「中盛り」を注文したことがあるが、私には多かった。もちろん残さずに食べられる量ではあるのだが、後に授業が控えている場合が多いので、満腹になって眠気を催すと困るのだ。ちなみにI君は私よりも2ランク上の「大盛り」を注文していた。
  5限は卒論演習。新たに4月申請の二文生がもう1名加わり、結局(もう増えることはあるまい)、15名となった。社会学専修室では手狭になったので、次回から場所を第4会議室に移して行なうことにする。終了後、そのまま高田馬場の「まる現」というお好み焼き屋でコンパ。誰々と誰々が教室の後ろの席で手をつないで授業を受けていたとかいう話で盛り上がっていた。ふ~ん。青春である。

4月24日(木) 小雨

2008-04-25 09:31:17 | Weblog
  8時、起床。オムレツ、トースト、紅茶の朝食。9時過ぎに家を出る。10時半から大隈会館横の26号館地下のスタジオで大学体験Webの現代人間論系紹介番組の収録。基礎講義ではホワイトボードを使って話をしたが、今回は、パワーポイントのスライド(昨日作った)を使って話をした。15分以内でまとめる予定であったが、結局、18分ほどのものになった。ちょっと長いけど、まあ、いいか。
  研究室に戻る途中のコンビニで昼食用のおにぎりとお茶を購入し、研究室で食べる。いつものように外で食べないのは、他の論系の基礎講義(それぞれ初回の論系紹介のコンテンツ)を視聴するためである。論系によってずいぶんとスタイルが違う。また、教員によってずいぶんと語り口が違う。魅力的なものもあれば、退屈なものもあるが、概して面白かった。学生は全部で60ほどあるコンテンツの中から半分程度を選んで視聴するわけだが、かなり勉強になると思う。同じ導入教育のコンテンツでも、基礎演習の教材論文(教員がどこかに発表したものを使っている)と違って、こちらは学生用に製作されたものであるから、わかりやすい。基礎演習でいきなり専門的な論文を読ませるよりも、準備体操として、基礎講義のコンテンツを教材に使って、レポート(プレゼン)の練習をさせた方が導入教育としてはスムーズにいくと思う。基礎講義は基礎講義、基礎演習は基礎演習というふうに、別々にやるのではなくて、二つを有機的にリンクさせる工夫が必要ではないだろうか。
  3限は大学院の演習。5人のメンバー(私を入れて6人)が初めて全員そろう。これから大正時代の文芸作品を中心としてそこに見られる「人生の物語」を時間を追って見ていくわけだが、今日は日文の中島先生が書かれた「大正文学出発期の時代精神」(『編年体大正文学全集』第一巻の解説)を事前に読んできて、各自、自分が実際に読んでみたいと思う作品、考えてみたいトピックスについて話してもらった。
  研究室に戻ってくると、ドアノブにビニール袋がかけてあって、中にパンが2個入っていた。非常勤の白井先生が留守中にやってこられたらしい。東向島のパン屋さんのものですとメモが入っていた。苺のミルフィーユとカレーナンである。間食はしないことを原則としている私だが、原則には例外がつきものである。基礎講義を視聴しつつ、ミルフィーユと珈琲で一服する。
  5限は基礎演習。「銀だこ」のたこ焼きで茶話会。たこ焼きは1パックに8個入っていて、1人1パックではお八つとしては多かろうと、2人で1パック。29人全員が出席で、私を入れて30人。私と1パックを共有することになった女子学生は、私が1個しか食べなかったので(なにしろずっと授業をしていたわけで・・・)得をしたと思う。最初の3回が終わり、次回からは隔週授業となる。次回までに基礎講義のコンテンツをひとわたり見て、各自のベスト1を選んでくることを宿題とする。また、教材論文のタイトル一覧を渡し、興味をひかれたものからぼちぼち読んでみることを勧める。
  夜、書斎で明日の授業の準備をしていたら、義弟からケータイにメールが届いた。「わが家も買いました」という件名で、妹が地元川越の「TAKANO」でケーキを買ってきたという話だった。写真も添付されていて、見ると、私が最初に購入したのと同じものだった。そうか、そんなに食べたかったのか。

        
            ちょっとピントが甘い(ケーキだけに大目に見よう)

4月23日(水) 晴れ

2008-04-24 02:33:41 | Weblog
  昼から大学へ。大学へ着く頃、義弟(妹の夫。ただし私より1つ年上)からケータイにメールが届く。昨日と一昨日のフィールドノートを読んで(愛読者なのである)、あのケーキはいつ食べるのか(間食はしないんじゃなかったのか)、ケーキは家族全員の分を買って帰るのか(自分ひとりだけで食べるのか)と質問してきたのである。彼の質問というよりも、妹の質問を代弁しているようなのである。返信のメールを打つ。最初の質問だが、ケーキは夕食のデザートとして食べている。デザートは食事の一部であり、したがって間食ではない。二番目の質問だが、写真ではケーキの大きさがわかりずらかったかもしれないが、あのケーキは2つともホールであり、家族で食べるのである。ただし、二日連続でホールのケーキを買って帰るというのは、非日常的なことで、妻にさえ呆れられている(そのくせ「おいしい」と言ってパクパク食べているのである)。
  研究室で学生の面談を一件。洋菓子を手土産に持ってきたので、「こういうことはしなくていいから」と厳しく言って、「でも、今回は、せっかくだから」といただく。もし、ど~しても何かもって来なくては気がすまないのであれば、コンビニで明治のストロベリーチョコレート(百円ちょっと)を買って来てください。それで十分だから。
  1時半から基本構想委員会(ちょっと遅刻)。なぜか委員長の機嫌がいい。ジムに通い始めたらしい。会議は2時間ほどで終わる。夕方まで研究室で雑用。帰りがけに馬場下の交差点のところにあるたこ焼き屋「銀だこ」で、明日の4時過ぎに15パックほど買いに来るのでよろしくと伝えておく。予約はできない商品だが、いきなり来て15パックでは向うが慌ててしまうかもしれないと考えたのである。ちなみにこれは5限の基礎演習の茶話会用である。文カフェのケーキセットでもいいのだが、私の口にはちょっと合わないので。かといって「TAKANO」のケーキでは予算オーバーだし・・・。というわけで「銀だこ」。6限は長谷先生の演習だが、たこ焼きの匂いが教室に残っていたら、ごめんなさい。

4月22日(火) 晴れ

2008-04-23 10:46:33 | Weblog
  昼から大学へ。蒲田駅のコンコースのところに「豆田」という稲荷寿司だけを売っている店があり、今日はそこで昼食用に4種類の稲荷寿司を購入し、3限の授業(現代人間論系総合講座1)の直前に食べる。一口サイズの小さな稲荷寿司なので、5分とかからなかった。
  3限の授業の最後のあたりで歌を歌う。歌といっても「千の風になって」を朗々と歌い上げるといったものではなく、「カエルの歌」をちょっと口ずさんだのである。どういうことかというと、儀礼的無関心とその堕落形態としての本源的無関心(ただの無関心)が支配する電車という公共空間の中で、他人同士のつながりを発生させる実験(パフォーマンス)としての「カエルの歌」プロジェクトについて説明するためである。これは以前、私の演習の学生たちが行なった実験で、まず数人がチームになって、電車に乗り込む。その際、一箇所に固まらないで、他人同士を装って同じ車内のバラバラな場所に陣取る。そして頃合を見計らって、A君が「♪カエルの歌が聞こえてくるよ・・・」と歌い始める。当然、乗客たちの視線がA君に集まる。そのときA君は少し離れた場所にいるB君に「どうぞ」という感じで手の平を向ける。輪唱に加わって下さいという合図である。乗客の視線がB君に移動する。B君、「えっ?」と当惑する小芝居をする。そして、しばしの逡巡の後、「♪カエルの歌が・・・」と歌い始める。乗客の間に小さな驚きが生まれる。そしてB君はまた別の場所にいるC君に輪唱に加わってくれるように促す。C君、「まいったなあ」と頭を掻きながら、「♪カエルの歌が・・・」と歌い始める。そしてD君へと襷を渡す。「何よ、これ。意味わかんないよ。でも、何か面白そうだな」と弁明しつつ、「♪カエルの歌が・・・」と歌い始める。で、いよいよ実験はクライマックスを迎える。D君が一般の乗客X氏に輪唱に加わってくれるように促すのである。はたしてX氏は「♪カエルの歌が・・・」と歌ってくれるだろうか。・・・ここから先の話は無料では公開できない(笑)。
  帰宅の途中、駅ビルの「TAKANO」で昨日に続いて今日もお土産を購入。今日はフルーツ満載のケーキである。見ているだけで美味しそうだったが、食べてみてやっぱり美味しかった。「TAKANO」の新規参入は、「出没!アド街ック天国」風にいえば、「新装開店蒲田駅ビル(グランデュオ)ベスト10」に入るであろう。

       

4月21日(月) 晴れ

2008-04-22 03:13:32 | Weblog
  10時、起床。朝食はとらずに1時半まで仕事をして、「鈴文」へとんかつ定食を食べにゆく。腹ペコで食べるとんかつの美味いこと。店員さんが私の足元のスポーツバッグを見て、「何かスポーツをやられているのですか?」と聞いてきたので、「この後、ジムでトレーニングをするのです。とんかつは食べたし、されど太りたくはなしというわけで」と答えた後で、その店員さん(中年の女性)がふくよかな方であることに気づいた。ま、まずい。彼女、ちょっと苦笑して、以後、無口になる。
  有隣堂で若島正訳のウラジミール・ナボコフ『ロリータ』(新潮文庫)をみつける。表紙の写真(少女の細い足)に「やれやれ」と思う。これをもってレジに行くのか。これ単独ではいささか気が重いので、何か他にもう一冊購入しようと思い、岡田斗司夫『オタク学入門』は組み合わせとしては最悪だろうななどと考えつつ、大宮和信『ひとりビジネス』(平凡社新書)を購入することにした。レジの若い女性が『ロリータ』を手にとって、「カバーはどういたしますか?」と聞いてきたので、いつものとおり「いりません」と答えたが、いつもよりもきっぱりした口調になっていたような気がする。

       

  ジムのあるマルエツのビルの中の小さな喫茶店で珈琲を飲みながら、『ロリータ』の「序」を読み(作者の才気煥発であることがよくわかる)、『ひとりビジネス』にざっと目を通す。
  ジムでは、まだ左足に多少の張りと痛みが残っているので、上半身の筋トレを2セットと、ウォーキングだけ(ランニングはなし)にしておこうかと思ったが、ウォーキングをしてみるとランニングもできそうな感じがしたので、50分間の最後の20分を時速7キロ、8キロ、9キロと少しずつスピードをあげながらランニングに切り替えた。たぶん筋を少し痛めただけなので、こういう場合は、大事をとりすぎるのも筋の部分が固まってしまうというか、弾力がなくなってしまうので、痛みと相談しながら、適度に動かしてほぐしていった方がよいのだ。実際、トレーニングを終えた後の方が始める前よりも痛みが薄らいでいた。
  「ルノアール」で1時間ほど持参した文献(大学院の教材)を読む。帰りに東急プラザの栄松堂へ寄る。新装開店した駅ビルに客をもっていかれて空いている。まあ、しかたあるまい。ごみごみしていなくて客にとってはありがたい。応援の意味も込めて、以下の本を購入。

  夏目漱石『彼岸過迄』(新潮文庫)
  桐野夏生『魂萌え』上下(新潮文庫)
  竹内洋『社会学の名著30』(ちくま新書)
  堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)
  岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)

  それから駅ビル西館1Fに新しく入った「TAKANO」の苺のヨーグルトムースがとても美味しそうだったので、買って帰る。実際、美味しかった。他の店に比べて高いけれど、美味しいのが一番である。