嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

タイ風ココナッツミルクカレー

2005-07-25 19:39:24 | 食・レシピ
DSC0908夏には胃腸も疲れてきて食欲減退、というかたもぼちぼちいらっしゃるかもしれませんね。というわけで今日はカレーのお話です(爆)。ニッポンのカレーはありゃ和食です(きつぱり)。ルーツはイギリスからわたってきたカレー粉なんだそうですが、結局「肉じゃがにカレー粉ぶちこんだの(爆死)」がニッポンの「お母さんカレー」の原型だと断定しておきましょう。ためしに食べ残した肉じゃがにハウスのジャワカレー投入して御覧なさいな。それこそ極上のニッポンカレーの出来上がりです。おしょうゆとの相性が抜群なのもこれ系の特徴でしょう。
ところが、この時期そいつを1から作ろうとすると大変に困る、なぜか?って「コトコト煮込む」がお約束だからです。肉じゃがにしても母さんカレーにしてもこの長時間の手間ひまかけて、というのが美徳とされているものだから困り者です。じゃがいもなんてとろけて原形とどめないのがよしとされる、なんつったら室内気温5度は上がりますぜ(爆死)。ニッポンカレーは夏には適さない、というか店で食べましょう(完全意味明瞭)

そこで今夜はタイカレー!
こいつは早い。なんつってもマイペンライ~(一部意味明瞭)な彼らの作る料理です。手間ひまかけるわけがありません。イパーン民家に冷房なんてありゃあしませんから、いかに火を使わずに仕上げるか、こいつがタイ料理の極意です。タイレストランのメニューなんてほとんどが10分以内に供されるものばかりです。下ごしらえも皆無。サラダというか和え物とでも呼びたいメニュウが圧倒的に多いのがタイ料理でしょう。このカレーもそう。強いて言えばチキンとニンニクを刻む、のが調理っぽいといえばそうか。で、刻んだらトムヤムクンのキューブを投入。具はお好みでナスやら獅子唐やらキブンが出るやつをテキトーにほうり込むだけです。炒めなくてもよろしい。暑くなりますからね(爆)。できればカーと呼ばれる生姜の仲間やバイマックルー、こぶみかんの葉などの香草をくわえてやるのですが、なくても十分満足できます。タイの人々が暮らすエリアに行くと必ず食料品屋が見つかりますから、そこでトムヤムクン作るんだけど香草を売ってくれい、といえばセットになって売られているはずです。うちとこでは歩いて300mのところにこのタイストアがあるので入りびたり(爆)。300円で一通り揃います。そこへ一缶100円のココナッツミルクを加えて、仕上げにナンプラーをひとたらしでカンペキ!まあお試しくださいませ。10分でできる極上タイカレー。他にレッドやグリーンの色をつけたカレーペーストも売られていて、こちらも捨てがたいんですが、賞味期限切れのワナがごく普通に仕掛けられているのでご注意あれ!・・・売れやしませんからぁ~(爆)。
タイでもインドでもカレーを何時間も煮込んで作るなんてきいたことがない。インドでもスパイスを石臼でひくところからカウントしても20分がせいぜいでしょう。「ことこと煮る」もありえない。強火でグラグラ、です!・・・香草、あるいはスパイスのスープ、本来のカレーはこいうものと思うのですがどうでしょう。