嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

30'sヴィンテージのピーコート・インプレッション

2012-12-11 19:21:38 | 今日の逸品
Unqitqqtfmius7z3kmbjwwaqo1_500さあて、いよいよ手元にやってきた30’sスタイルのヴィンテージ・ピーコート・・・オークションの醍醐味ときて、買い手となった場合には、なんといってもこの包装を開ける瞬間がそれだ、というものです。

ううむ、なんちゅうても80年前のヴィンテージだしねえ・・・金属ならともかく、布地ですぜ(爆)。手持ちの衣料を考えてみても、学生時代から着続けているものなんてほんの数着(ブレザーなんかありますよ)。それらのヤレ具合を考えてみても、そのかるく2倍以上の経年ですからして、あんまり期待してみてもねえ~、などと盛り上がり過ぎないように自分に言い聞かせていたのですが(爆)手にとってみてびっくり!

(ビフォーアフターのアフターのほうのBGMここから)なんということでしょう!新品のような風合い、とはいきませんが、メルトンなんてパリパリに硬いし、そこはかとないツヤも有している。驚いたことに袖口のコスレがほとんどない・・・さよう、あんまり着用の痕跡がないのです!布地の密度が凄まじい関係で、重量がすごく、ハンガーとの接触部分の裏地にのみダメージが窺われるのですが、そのほかはかなりヨイ!・・・どうやらほとんど着られていなかった個体とみました(感涙にむせぶ)。

さっそく夕方の散歩…といっても折からの寒気団襲来で外気温マイナス10度近辺(モノズキ~)のなか、40分ほど練り歩いてみましたが(祭りかよ)、遮風性能がすごい。年代からして残っているのは非常にレアであるといわれるストームフラップ(アゴ周辺にあてて防風をはかる布キレのことですが、これがまたカッコいいのです)も使われた形跡がなく、外すのに苦労するほどでしたがきっちり使ってみました…もしかして80年ぶり?

サイズもぴったりなんてえもんじゃない(きつぱり)。ウエストの絞りがいい具合に効いていてタマランチ会長(ひさびさ)。長めの袖丈もよければ、襟を立てたときに耳元にまでせりあがってくるサイズがまたよし!この襟のサイズは霧笛や伝令を間違いなく聞き分けられるように、慎重に設計されたといわれるものです・・・アウ~、海なしの信州のあぜ道で味わう男のロマン~(ばか)!!

うう~、こんなの着て冬の海辺にでもボクスターで繰り出すなんざ渋いっ!シブすぎる~!とひとりごちておりましたんですが、ここまで程度がよい一着はやはり文化財保護ということで温存か、となるのをこらえてきっちり着込ませていただきます!服は着込んでナンボ。このままですと早晩ムシにでも食われて役割を終えてしまうというものですからして、丁寧に、しかしきっちりと自分のものにしてゆくことといたしましょう・・・

いや~、それにしてもスゴイ!じつは初めて手を出した軍モノヴィンテージでしたが、こんなのに当たっちゃうと後が困るというものです。
The30sstyleimg600x4491354418161qwvz



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。