どかーん!画像は、大分県日田市街にある豆田界隈にあるうなぎ屋さんのせいろ蒸し。木の枠にご飯を盛ってその上に焼き上げたうなぎの蒲焼とタレをぶっかけたものを、高温の蒸気で蒸した九州スタイルといえるうなぎの供しかたです。
蒸気で蒸されるうちにうなぎから滲み出た旨味がご飯にまわって他ではない味わいがタマランチ会長!
お店の人によれば、山口以西の食べ方だそうで、私のキヲクでは本吉屋という飴屋が考案したのがオリジナルだったと思います。
湧田山の麓の湯けむり茶屋でも食べられるのですが、あの噴気で蒸されたうなぎもまた最高!九州でしたら、どこで食べてもまず間違いのないメニューと言えるでしょう。
ところで、大分、熊本界隈の食堂のメニューはほぼ画一的なものです。どこに行ってもとり天とだご汁といううどんとお野菜たっぷりのお味噌汁にはじまり、地鶏、豊後牛、そして熊本に入った途端に馬刺しが加わってだいたいのメニューが構成されております。
阿蘇界隈では例外なく赤牛丼というゴーカイな丼ぶりも見かけました。
これらの味の決め手は九州特有の出汁醤油。
別府にあるフジヨシ醤油に代表されるだし入りと、フンドーキンゴールデン紫(ものすごいネーミングですがベストセラーっす)のような「サッカリン」入りとありますが、いずれにしろ極甘の濃口醤油です。
はっきりいってクセになる味わいで、地鶏丼などはおそらくこの醤油主体に味付けされていることが多く、濃いめの味に落ち着きます。
うなぎのタレも当然これベース。うなぎのアブラや牛肉の濃厚なアブラとのマッチング、さらに馬刺しにも好適で、それぞれ思い切りポテンシャルを発揮してくれるので、おいまつえんでもここ15年ほどは欠かせない味付けです。
夏の定番、ガーリックライスの味付けにこれを持ってきますとまた独特な仕上がりで秀逸。
阿蘇内牧では、「がね政」という料理屋でこの味付けを味わったのちにお風呂にはいるという極上の体験もいたしました。
ここのお風呂がまた最高。笹濁りの薄いグリーンにそこはかとない金気と若干の硫黄臭がきて、もうクラクラです(爆)。
温度も低めの適温で、まったく浴槽から上がるのに勇気がいる始末。
お店の方に教えてもらった、近所の馬刺し屋であえて赤身を仕入れて、パノラミックな道を長湯まで超高速移動、と。本当に夢のようなひと時を味わってまいりました。
加齢なる遠足 湯治2017はこれにておしまい。
加齢なる遠足は、このあと年明け早々にロンドンパリの珍道中に続きます。乞うご期待(って、しねえから)。
ご報告を楽しみにしております。