黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

親ダンゴムシ派か、反ダンゴムシ派か。

2012-11-14 08:21:57 | Weblog

ダンゴムシは、広辞苑によれば「ワラジムシ目(等脚類)の甲殻類。雄は暗灰黒色の単色、雌は暗灰褐色で明るい不規則な斑紋がある」そうです。つまりエビやカニの仲間ですね。植物を食害する」と書かれていまして、広辞苑は厳しい評価です。
別の百科事典によれば「ユーラシア大陸原産で、現在は世界的に分布している」と。
英語では pill bug 。pillは「小さな球」で、丸薬、錠剤。bugは虫。
そういうわけで、ダンゴムシは「脱・ゆとり教育」で中学理科に復活した無セキツイ動物であります。食物連鎖では消費者。ここを分解者と間違えるミスが多発するので、生徒諸君は御用心。落ち葉をムシャムシャと食べて糞をして、肥料のようにすることで、春の準備をしてくれます。地味に頑張るダンゴムシ。
私の観察によれば、人間は「親ダンゴムシ派」と「反ダンゴムシ派」に分かれます。ただし、「反ダンゴムシ派」として振る舞っている人の中には「ここでは“ゲゲーッ”とか“キャーッ。こわーい”と言っておかないと可愛くないだろう」という打算によって「本当は親ダンゴムシなのに、表面的には反ダンゴムシ」というケースがあるようです。
彦根教室での観察会では(特にダンゴムシだけを観察したわけじゃないですけど)、生徒たちの間では親ダンゴムシ派が圧倒的な多数派でした。「子どもの頃は好きだったけれども、大人っぽくなると自己規制がはたらいて反ダンゴムシ派に変わっていく」というプロセスがあるのかもしれません。そういう人は「心の奥底では親ダンゴムシ」という隠れキリシタンのような人生を送るわけです、たぶん。
ダンゴムシ君へ。君の支持率は世論調査よりも高いのだよ。今後も地味に地球環境を支えて、地道な歩みを続けて下さい。
写真は彦根教室のサイエンス・ラボ。寒空の下で、神社の境内の落ち葉をほじくり返してダンゴムシを大量に捕獲してくれた菅江先生に拍手♪

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