黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

「琵琶湖周航の歌」を「知らん」とか「聞いたことが無い」とか「意味わからん!」と…。うむむ。

2019-01-07 10:45:48 | Weblog

新年なのにブツクサから。
冬期講習会の社会科の授業でBGMとして「琵琶湖周航の歌」を流しました。名曲♪歌声は倍賞千恵子です。透明な美声。なにしろ「下町の太陽」の歌手で、「フーテンの寅さん」の健気な妹・さくらですから。
ところがーっ!ななななナント。
生徒たちは「この歌、何?」とか「聞いたことが無い」とか「歌詞が難しくて、何を言っているのかわかりませーん」に「昔の歌?」などなど。心の中で「ボーッと生きてんじゃねぇよ」と叫ぶ私。
たしかに古い。格調高い文語だから。第三高等学校(現・京都大学)のボート部で歌われた歌です。
この歌が作られた滋賀県高島市のホームページに歌詞が載っています。
    作詞 小口 太郎  原曲 吉田 千秋
1 われは湖の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと  のぼる狭霧や さざなみの 志賀の都よ いざさらば
2 松は緑に 砂白き 雄松が里の 乙女子は  赤い椿の 森蔭に
はかない恋に 泣くとかや
3 浪のまにまに 漂えば 赤い泊火 なつかしみ  行方定めぬ 浪枕
今日は今津か 長浜か
4 瑠璃の花園 珊瑚の宮 古い伝えの 竹生島 仏の御手に いだかれて
ねむれ乙女子 やすらけく
5 矢の根は 深く埋もれて 夏草しげき 堀のあと 古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと
6 西国十番 長命寺 汚れの現世 遠く去りて 黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心
小口氏は長野県岡谷市出身で、第三高等学校から東京帝大へ進んだ人物。吉田氏は新潟県新津市の出身で、三高ではなくて東京農大の学生だった。うむ。二人とも関西人ではなかったのだなあ。
ともあれ地元滋賀県を代表する名曲です。
それを「知らん」とか「聞いたことが無い」とは…。ケシカラヌことでありますよ、これは。岡山県民は「桃太郎さん、桃太郎さん。お腰につけた吉備団子~♪」を歌えます。
学校で毎朝、スピーカーから「琵琶湖周航の歌」を流すとか、入学式と卒業式で歌うとか、国語の期末テストで歌詞を書かせるとか、合唱イベントの課題曲にするとか、何とかせねば。
JR岡山駅では瀬戸大橋線で「瀬戸の花嫁」が流れる。JR西日本の新幹線に乗ると「いい日、旅立ち」が流れる。そうだ。滋賀県内のJRの駅は、京都駅のメロディーのパクリをやめて、「琵琶湖周航の歌」を流したらどうだろう。古い歌だから著作権のトラブルもおこらないし、まあ京都大学が怒鳴り込んでくることもあるまい。これは「あぁ、滋賀県に来たな」と、観光PRにも役立ちます。
三日月知事は琵琶湖周辺で生まれ育って、JR西日本の社員だった人物だから、そこを押していったら何とかなるのじゃないか。名案だ。誰か知事or JR西日本にお伝えください。
さて今日の写真。
まず県立中学受験クラス「県中エクスプレス」のラストを飾る練習会。
面接の手ごたえは非常によかった。顧問の大崎先生からも「よかった」とのコメントをいただきました。太鼓判。「いざ、決戦の時は来た」というと硬くなるから、ここはリラックスして。ハードな追い込みのクソ勉強ではなくて、よく食べて(もちろん野菜も)、夜更かしせずに寝なさいよ。
そして中学生も頑張る。冬期講習会の締めくくりの模擬テストに取り組んでいます。

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