June 23, 2005
SBC Center,
San Antonio, TX
Attendance: 18,797
FINAL 1 2 3 4 T
Pistons 16 23 18 17 74
Spurs 18 20 19 24 81
出だしピストンズの調子のいいこのファイナルを通して
同じ作戦で始まったのでいけると思いました。しかし、すぐに
スパーズが動き、オリーとバリーを入れるとまたがらりと
雰囲気が変わり、放されていた点も取り戻しました。ダンカンや
パーカーの得点が伸びないのにオリーとバリーは簡単に点を入れます。
それと彼らが入ることでサイズが上がり、オフェンスリバウンドや
ディフェンスで優位になります。
前半苦しんだのは、やはりちょっとした接触でもファウルをとられて
主力が皆ファウルトラブルになったことです。そういう時にこそベンチを
有効に使ってディフェンスの質を落とさずにプレッシャーを与え続けなくては
いけません。それがどういうわけか、前半の終わりに急にベンチを使い出して
あれで何をやりたかったのか、やはり地力ではかなわないと見てベンチを出して
参ったという意思表示だったのか、その後の展開を見てもマクダイスとハンター
以外のベンチを使ったのはここだけです。
それ以外がガクッとレベルが下がるというわけではないのです。不思議なのは
スパーズの方です。ベンチを沢山だせば優位になるのは、スパーズの方です。
グレンロビンソンやネスロビッチ等モハメドより実力があり、得点力も上です。
しかし、それをあえて温存して、ダンカン中心で戦う意味は何か。この試合では
もはやダンカンのローポストでのワンノンワンではほとんど点がとれず、決まった
のは意表を突いたミドルレンジと3Pです。第4Qでのジノビリとダンカンの3Pで
ほぼ決してしまいました。
ダンカンダンカンで来て、決められずピストンズは主力が点をとれずビラップスの
爆発がボーエンに封じられ、ハミルトンに続きついにビラップスまでという
感じでした。まさに悪魔のようなディフェンスです。ピストンズは、ファウルは
とられましたが、スパーズのインサイドを悉く守り、なぜかジノビリのペネトレート
には無防備になり、連続で入れられたりしました。見ていて不可解な行動やジャッジが
多く、スパーズ優勝は免れないシナリオなのかと思えました。ファウルトラブルに
なるのはスパーズホームなので仕方ないことであり、予想もできました。それを
防ぐためにベンチの有効利用は前から提唱していたことです。第3Qでせっかくできた
リードをあえなく消されたのもスパーズの仕掛けたディフェンスやダンカンのいない
時間を甘く見すぎたせいでしょう。
ダンカンがいない時間にこれだけできてリードもできたのだから良いと言う幻想です。
ファウルトラブルからハンターとビラップスとハミルトンといったスリーガードの
時間がかなりありました。これではミスマッチをどうぞ利用してくださいと言わんが
ごときの状況で、ビラップスの消耗も招きました。それが
いつもならある第4Qの爆発がなくなった原因と思います。相手がダンカンにボールを
集めて入らない攻撃に固執するとピストンズはビラップスの突っ込みのみだったり、
ラシードウォレスの単独の攻めのみと皆個人技頼りになってしまいました。
見ていてああおかしいという点が多々あり、どうもピストンズはチャンピオンに
ふさわしくないので勝たせてもらえないのではないかとかんぐってしまいました。
ホーム3連勝のチャンスをみすみす逃したり、第6戦ではアウェイでも堂々の
勝ちっぷりでしたし、あれだけ大きな不祥事があったチームは優勝してもらわ
なくて結構と釘を刺されているのではと。
ビックファンダメンタルズと呼ばれる基本に忠実で派手さはない寡黙な男なんて
日本人好みかもしれません。彼にボールを集めることにより決して彼の得点力で
勝利したのでないのにチームを勝利に導いたのです。ジノビリのように破壊力と
ファンの心をつかむプレースタイルで彼がMVPだという人もいたようです。しかし、
バスケットの本質であるリズムを作れるのはエースの存在であり、その力です。
黙々と基本をやる彼はまさに真のエースであり、MVPにふさわしい存在です。
SBC Center,
San Antonio, TX
Attendance: 18,797
FINAL 1 2 3 4 T
Pistons 16 23 18 17 74
Spurs 18 20 19 24 81
出だしピストンズの調子のいいこのファイナルを通して
同じ作戦で始まったのでいけると思いました。しかし、すぐに
スパーズが動き、オリーとバリーを入れるとまたがらりと
雰囲気が変わり、放されていた点も取り戻しました。ダンカンや
パーカーの得点が伸びないのにオリーとバリーは簡単に点を入れます。
それと彼らが入ることでサイズが上がり、オフェンスリバウンドや
ディフェンスで優位になります。
前半苦しんだのは、やはりちょっとした接触でもファウルをとられて
主力が皆ファウルトラブルになったことです。そういう時にこそベンチを
有効に使ってディフェンスの質を落とさずにプレッシャーを与え続けなくては
いけません。それがどういうわけか、前半の終わりに急にベンチを使い出して
あれで何をやりたかったのか、やはり地力ではかなわないと見てベンチを出して
参ったという意思表示だったのか、その後の展開を見てもマクダイスとハンター
以外のベンチを使ったのはここだけです。
それ以外がガクッとレベルが下がるというわけではないのです。不思議なのは
スパーズの方です。ベンチを沢山だせば優位になるのは、スパーズの方です。
グレンロビンソンやネスロビッチ等モハメドより実力があり、得点力も上です。
しかし、それをあえて温存して、ダンカン中心で戦う意味は何か。この試合では
もはやダンカンのローポストでのワンノンワンではほとんど点がとれず、決まった
のは意表を突いたミドルレンジと3Pです。第4Qでのジノビリとダンカンの3Pで
ほぼ決してしまいました。
ダンカンダンカンで来て、決められずピストンズは主力が点をとれずビラップスの
爆発がボーエンに封じられ、ハミルトンに続きついにビラップスまでという
感じでした。まさに悪魔のようなディフェンスです。ピストンズは、ファウルは
とられましたが、スパーズのインサイドを悉く守り、なぜかジノビリのペネトレート
には無防備になり、連続で入れられたりしました。見ていて不可解な行動やジャッジが
多く、スパーズ優勝は免れないシナリオなのかと思えました。ファウルトラブルに
なるのはスパーズホームなので仕方ないことであり、予想もできました。それを
防ぐためにベンチの有効利用は前から提唱していたことです。第3Qでせっかくできた
リードをあえなく消されたのもスパーズの仕掛けたディフェンスやダンカンのいない
時間を甘く見すぎたせいでしょう。
ダンカンがいない時間にこれだけできてリードもできたのだから良いと言う幻想です。
ファウルトラブルからハンターとビラップスとハミルトンといったスリーガードの
時間がかなりありました。これではミスマッチをどうぞ利用してくださいと言わんが
ごときの状況で、ビラップスの消耗も招きました。それが
いつもならある第4Qの爆発がなくなった原因と思います。相手がダンカンにボールを
集めて入らない攻撃に固執するとピストンズはビラップスの突っ込みのみだったり、
ラシードウォレスの単独の攻めのみと皆個人技頼りになってしまいました。
見ていてああおかしいという点が多々あり、どうもピストンズはチャンピオンに
ふさわしくないので勝たせてもらえないのではないかとかんぐってしまいました。
ホーム3連勝のチャンスをみすみす逃したり、第6戦ではアウェイでも堂々の
勝ちっぷりでしたし、あれだけ大きな不祥事があったチームは優勝してもらわ
なくて結構と釘を刺されているのではと。
ビックファンダメンタルズと呼ばれる基本に忠実で派手さはない寡黙な男なんて
日本人好みかもしれません。彼にボールを集めることにより決して彼の得点力で
勝利したのでないのにチームを勝利に導いたのです。ジノビリのように破壊力と
ファンの心をつかむプレースタイルで彼がMVPだという人もいたようです。しかし、
バスケットの本質であるリズムを作れるのはエースの存在であり、その力です。
黙々と基本をやる彼はまさに真のエースであり、MVPにふさわしい存在です。