King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

サンズはのれないのか

2005年06月03日 02時28分50秒 | バスケ
May 24, 2005
America West Arena,
Phoenix, AZ
Attendance: 18,422

FINAL  1    2   3    4   T
Spurs   31   22   27  31   111
Suns   21  33   31  23  108
カンファレンスセミファイナル第2戦ホームに帰ったサンズが
ここで勝たなくてはいけない試合でした。しかし、最後の詰めで
負けてしまったゲームです。この前の試合といいこの試合といい、
すでに勝負が決まってしまったようなそんな印象があります。
サンズは、第1戦のような勝ち方を最も得意とします。打たせて自分も
打ち勝つチームです。それは単純なラン&ガンのスピードのチームには
ありがちな入れられたら早くそれをやり返し、その精度と遠距離から
または相手のミスを誘い3点プレーを多く取り、相手との得点差、得点
能力で勝つチームです。それができるのはナッシュの力です。

そのナッシュを揺るがす攻めや守りができたなら当然サンズは、得点力が
あってもそれ以上の得点力や守備力を持つチームには勝てないでしょう。
ゲーム運びについて知り尽くした知将がコントロールしてセットプレーで
サンズのリズムを崩したら、これも対抗できないでしょう。その対抗できない
チーム力で上だなあという戦いをこのゲームではスパーズは見せました。
前回のマブスの様には行きません。スパーズは早いときは早く攻め、その突破力は
ジノビリとパーカーという優れた選手がいます。サンズはナッシュだけ。

ここに来てQのロングが余り調子よくないようです。マリオンが抑えられているのは
ボーエンのディフェンスです。このふたりの得点が一桁というのが原因のように解説は
言っています。むしろスタウダマイヤーには打たせてナッシュの得点を抑えるという
作戦のように見えました。とにかく流れの分断に重点を置きマリオンを押さえ込んだ
のが大きいでしょう。第1ゲームで得意の最終クウォーター爆発がなんと相手も爆発と
言う一番最悪のパターンで負けたので、今回は第3Qから攻勢を掛け更に次につなげる
というロケット攻勢にしました。予定通り、第3Qで逆転に成功し、後は予定どおり
最後の最後で爆発してスピードで逃げ切る作戦だったはずです。ところが、第4Qで
スローゲームに持ち込みセットで攻めるスパーズに完全にペースをとられてしまいます。
こうなると経験やベンチの厚さで勝るスパーズに有利です。スラムダンクの山王戦の
様にわかりやすい展開でした。

サンズは今まで勝ちあがってきたパターンが悉く失敗しているのに対して、スパーズは
まだ引き出しがありそうです。ダンカンを見ているとゴール下でパワープレーをする
選手がいるチームを久々で見た感じがします。後半のセットプレーやダンカンのワン
ノンワンが増えた時にもっと守備的選手を当てて守りを固める必要があったはずです。
アウトローにしろボスクールなりを当てていくべきでした。ナッシュの休ませ方も
中途半端な感じです。五分を切ってからの投入でもよかったはずです。その間、退場
覚悟でアウトローやボスクールをダンカンに当てて最後はやはりスピードで勝ちに行く
しかなかったかなあと思いました。

スパーズでは、ウォーリーがいい活躍です。点を取り捲るとか守りまくるとかそんな
派手さはないのに大事な場面には必ずこの人が絡んでいるのです。そして、ゲームを
変えるシュートを入れます。ジノビリはカーター先生を思い出させます。最近少し顔が
でかくなってきてあまり似てないのですが雰囲気が似ています。パーカーは波がある
とか欠点があるとか言われていましたが、のっていれば逆に怖い存在です。モハメドが
使えるめどが立ち本来の強さを取り戻したのでしょう。ネットではもうスパーズが
ファイナル進出を決めたとでています。結局この後第4ゲームで一回勝ったものの後は
勝てなかったのです。これでピストンズがでてくれば、ブラウンとポポビッチと名将
知将対決でうれしい対戦です。心情としては、モーニングにはリングを取らせたいですが、
ファイナルではディフェンシブなチームの方が強いという傾向があります。それにピストンズ
は守備力は半端でないものがあり、ウエィドの様なルーキーでは荷が重いような感じも
します。どちらがでてきても楽しみは変わりません。
コメント
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