あっという間に旅行最後の日になりました。
朝ホテルを出ると萩の観光スポットを周ります。
萩焼窯元、かまぼこや、武家屋敷と団体旅行らしい
コースを取って、やおらひとつの大きな目玉の秋芳洞へ
向かいます。日本最大の鍾乳洞ということで、ここも
かつて旅行代理店に勤務していた時によくこのコースの
周遊券の手配をしたものです。
自分でもこの鍾乳洞に入る日が来るとは夢にも思いません
でした。とは言うもののここも必ず訪れたいところとしてずっと
リストアップされていのです。最初のトンネルを通るところで、
単調な人造的な施設の構造物だけなので退屈してきたところ
だんだん広い内部の様相が顕になり、長い年月の末できた
景色に目を奪われました。内部が暖房でもしているような
春の暖かさで、今では立派な照明と団体で歩いても大丈夫な
歩道とさらに秋吉台に出るエレベーターも備えています。
しかし、公開されている以外に今だこうもりの住む暗闇の洞窟も
まだずっと続いています。そして、近隣にはいくつか鍾乳洞が
あり、公開されているものも大正洞、景清洞とあり一帯には
その他にも多数の鍾乳洞があるようです。ちなみに、日本3大
鍾乳洞というのが、この秋芳洞と岩手の龍泉洞、高知の龍河洞
です。そして世界には、アメリカのマンモス洞とニュージーランドの
カールズバッド洞とガイドから聞いたのだが、どちらもアメリカにある
らしいです。世界一はアメリカのマンモス洞で560キロもあるとか。
今回の旅行の特色で、この三大何々というのに絡んだものが
非常に多く、錦帯橋や瑠璃光寺の五重の塔、日本三景の
宮島とそれだけ修学旅行の様な旅であり、次の観光目的を
定めやすいという罠も待っているのです。バスガイドの話では
日本三名塔は、京都の醍醐寺と、奈良の法隆寺の五重の塔
なのだそうです。しかし、三大五重の塔では、出羽三山神社
羽黒山の五重塔が入ります。一番大きな五重の塔は京都の
東寺の52.6m、一番小さいのは奈良の室生寺の16m鉄筋コンクリート
製では越前大仏の75m(確かガイドは57mといったような)だそう
です。
これは秋芳洞で食事をしてから、次の瑠璃光寺へ向かう車中に
聞いた話ですが、その中でもうひとつ、龍蔵寺の馬の絵の伝説が
ありました。実際には、龍蔵寺の絵馬の伝説というらしいのですが、
ある日畑を荒らすものがいるというので、近くの百姓が夜見張っていると
馬が畑を荒らしていてその馬がお寺に入って行くのを見つけます。
住職にお寺の馬が畑を荒らしていると言いに行くと寺には馬はいないと
答えた住職がしばらく考えてもしや馬の絵をみるとその絵の馬がどうや
ら抜け出ているらしいということになりました。
雪舟の画いた絵の馬があまりのすばらしいできで夜出てくるというので
雪舟にたずなを着けて貰うとそれでも出てきて二箇所馬に刀傷を
画いたらそれから出てこなくなったというものでした。この手の伝説は、
うちのほうにもあり、あまりに絵や彫刻がすばらしいとそのような余田話が
ついて回るのです。ネットで調べたらこの雪舟の絵の話も雪舟が描いた
絵馬にまつわるもので、画いたのは雪舟派の画家であり、本人では
ないようです。
こんな話は地方にはいくらでもあるのです。雪舟が応仁の乱を避け
山口に毛利氏を頼ったのは史実らしいのですが、それから庭園ができたり
絵馬が奉納されたりというのは、後から作られたものでしょう。まして、
その馬が出てきてというのはお寺や地域の願望からでっち上げられた
捏造でしょう。かつて何とか原人という大変な事件がありましたが、
地域はみんな人が呼べるネタに飢えているのです。
山口県庁やザビエル記念聖堂を車窓から見て瑠璃光寺に着きました。
それからまた2時間はバスの旅です。高速道路での移動になるため
バスガイドの話もなくなりました。しかし、面白い事件もありました。
車内でスペシャルなお茶をサービスするというので今までうたた寝をして
いる人も起こされました。そういえば東北でもガイドがお茶をサービスして
くれたなあと思いだしました。しかし事件はその後です。出されたものは
昆布茶の薄いような味も素っ気もないような塩味のものでした。
実はそれは茎昆布の海草茶で商品見本であり、その他バス会社の
グッズや健康食品など他愛のないものの車内販売がありました。
この地域の観光商法の一端を見るような光景でしたが、三大何々
とか観光資源が多いがゆえにそれと結びついた商法も度が過ぎれば
顧客にそっぽを向かれることになります。近年観光地観光地したところに
人気のないのもそんな事が所以になっているのでしょう。今回の旅行で
残念だったのは、どこの食事もあまりいい思いをしなかったことです。
団体旅行の食事に期待等する方が間違ってるのですが、オプションなど
を避け個人で入った小さなお店もみんな観光料金のような高い食事で
内容は散々なものばかりでした。それを象徴するかのようなバス会社の
車内販売でしたが、驚いたことにはほとんどの客がそのどうでもいいような
商品を買ってやっていたことでした。そんな義理はないし、そんなことを
するから業者も付け上がるのになんとおろかな消費行動でしょう。
断っていやな思いをするのが怖いのですね。こんなことははっきり、
車内で押し売りまがいの行動まであり、不愉快だと抗議すべきこと
なのです。旅行のアンケートにははっきり書いておきました。バスは
どこかトイレ休憩に寄らなくてはならないし、お土産屋に寄ればそれ
なりに業者間でメリットがあるのはしょうがないものの、観光と関係ない
ショッピングタイムなど旧態以前の旅行業態であり、いまや個人の
時間と趣向を大事にする顧客満足の時代にその形は逆行している
のです。それは教えてあげないとね。
朝ホテルを出ると萩の観光スポットを周ります。
萩焼窯元、かまぼこや、武家屋敷と団体旅行らしい
コースを取って、やおらひとつの大きな目玉の秋芳洞へ
向かいます。日本最大の鍾乳洞ということで、ここも
かつて旅行代理店に勤務していた時によくこのコースの
周遊券の手配をしたものです。
自分でもこの鍾乳洞に入る日が来るとは夢にも思いません
でした。とは言うもののここも必ず訪れたいところとしてずっと
リストアップされていのです。最初のトンネルを通るところで、
単調な人造的な施設の構造物だけなので退屈してきたところ
だんだん広い内部の様相が顕になり、長い年月の末できた
景色に目を奪われました。内部が暖房でもしているような
春の暖かさで、今では立派な照明と団体で歩いても大丈夫な
歩道とさらに秋吉台に出るエレベーターも備えています。
しかし、公開されている以外に今だこうもりの住む暗闇の洞窟も
まだずっと続いています。そして、近隣にはいくつか鍾乳洞が
あり、公開されているものも大正洞、景清洞とあり一帯には
その他にも多数の鍾乳洞があるようです。ちなみに、日本3大
鍾乳洞というのが、この秋芳洞と岩手の龍泉洞、高知の龍河洞
です。そして世界には、アメリカのマンモス洞とニュージーランドの
カールズバッド洞とガイドから聞いたのだが、どちらもアメリカにある
らしいです。世界一はアメリカのマンモス洞で560キロもあるとか。
今回の旅行の特色で、この三大何々というのに絡んだものが
非常に多く、錦帯橋や瑠璃光寺の五重の塔、日本三景の
宮島とそれだけ修学旅行の様な旅であり、次の観光目的を
定めやすいという罠も待っているのです。バスガイドの話では
日本三名塔は、京都の醍醐寺と、奈良の法隆寺の五重の塔
なのだそうです。しかし、三大五重の塔では、出羽三山神社
羽黒山の五重塔が入ります。一番大きな五重の塔は京都の
東寺の52.6m、一番小さいのは奈良の室生寺の16m鉄筋コンクリート
製では越前大仏の75m(確かガイドは57mといったような)だそう
です。
これは秋芳洞で食事をしてから、次の瑠璃光寺へ向かう車中に
聞いた話ですが、その中でもうひとつ、龍蔵寺の馬の絵の伝説が
ありました。実際には、龍蔵寺の絵馬の伝説というらしいのですが、
ある日畑を荒らすものがいるというので、近くの百姓が夜見張っていると
馬が畑を荒らしていてその馬がお寺に入って行くのを見つけます。
住職にお寺の馬が畑を荒らしていると言いに行くと寺には馬はいないと
答えた住職がしばらく考えてもしや馬の絵をみるとその絵の馬がどうや
ら抜け出ているらしいということになりました。
雪舟の画いた絵の馬があまりのすばらしいできで夜出てくるというので
雪舟にたずなを着けて貰うとそれでも出てきて二箇所馬に刀傷を
画いたらそれから出てこなくなったというものでした。この手の伝説は、
うちのほうにもあり、あまりに絵や彫刻がすばらしいとそのような余田話が
ついて回るのです。ネットで調べたらこの雪舟の絵の話も雪舟が描いた
絵馬にまつわるもので、画いたのは雪舟派の画家であり、本人では
ないようです。
こんな話は地方にはいくらでもあるのです。雪舟が応仁の乱を避け
山口に毛利氏を頼ったのは史実らしいのですが、それから庭園ができたり
絵馬が奉納されたりというのは、後から作られたものでしょう。まして、
その馬が出てきてというのはお寺や地域の願望からでっち上げられた
捏造でしょう。かつて何とか原人という大変な事件がありましたが、
地域はみんな人が呼べるネタに飢えているのです。
山口県庁やザビエル記念聖堂を車窓から見て瑠璃光寺に着きました。
それからまた2時間はバスの旅です。高速道路での移動になるため
バスガイドの話もなくなりました。しかし、面白い事件もありました。
車内でスペシャルなお茶をサービスするというので今までうたた寝をして
いる人も起こされました。そういえば東北でもガイドがお茶をサービスして
くれたなあと思いだしました。しかし事件はその後です。出されたものは
昆布茶の薄いような味も素っ気もないような塩味のものでした。
実はそれは茎昆布の海草茶で商品見本であり、その他バス会社の
グッズや健康食品など他愛のないものの車内販売がありました。
この地域の観光商法の一端を見るような光景でしたが、三大何々
とか観光資源が多いがゆえにそれと結びついた商法も度が過ぎれば
顧客にそっぽを向かれることになります。近年観光地観光地したところに
人気のないのもそんな事が所以になっているのでしょう。今回の旅行で
残念だったのは、どこの食事もあまりいい思いをしなかったことです。
団体旅行の食事に期待等する方が間違ってるのですが、オプションなど
を避け個人で入った小さなお店もみんな観光料金のような高い食事で
内容は散々なものばかりでした。それを象徴するかのようなバス会社の
車内販売でしたが、驚いたことにはほとんどの客がそのどうでもいいような
商品を買ってやっていたことでした。そんな義理はないし、そんなことを
するから業者も付け上がるのになんとおろかな消費行動でしょう。
断っていやな思いをするのが怖いのですね。こんなことははっきり、
車内で押し売りまがいの行動まであり、不愉快だと抗議すべきこと
なのです。旅行のアンケートにははっきり書いておきました。バスは
どこかトイレ休憩に寄らなくてはならないし、お土産屋に寄ればそれ
なりに業者間でメリットがあるのはしょうがないものの、観光と関係ない
ショッピングタイムなど旧態以前の旅行業態であり、いまや個人の
時間と趣向を大事にする顧客満足の時代にその形は逆行している
のです。それは教えてあげないとね。