King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ニセコの思い出そして

2009年02月12日 00時15分07秒 | スキー
二日目の雪は、ふかふかで柔らかで前日よりさらにいい感じ
でした。スキー雑誌でお勧めのコースにビレッジのミソシルとか
ナマラといったコースは紹介されていて、その名前は耳に残っていました。
そして私には、もっと頭に残った情報として先月のNASPAでの渡辺一樹
キャンプに参加された人が繰り返し話されたニセコの滑走感想でした。
ニセコでは、何度も繰り返し滑って最高だったコースがビレッジのコースで
休まず繰り返し滑ってしまったというもので、リフト上は寒いでしょと
突っ込むとリフトは乗らないもんとのことで、繰り返しゴンドラのコースを
滑った、これがよく聞く、ナマラとミソシルの印象なのでしょう。

その場所を初日に真っ先に探したのは言うまでもありません。
ニセコはどのスキー場もゴンドラを備えていて、その先に一本リフトが
あるという構成で、その一番上のリフトは広大なオフピステを備えて
いるのですが、リフトどうりにまっすぐ降りてくる人は皆無で、みんな
ひたすらトラバースして各スキー場へ移動するためにこの山頂リフトを
使うようで、トラックがいくつもついているのにふかふか状態というのが
二日目はずっと続いていました。

それでもやわらかいけどパウダーを食うという感じではありません。
あのNASPAでの極上のコースはどこか雪質がよくて上達したように感じる
極上斜面を味わうべく、ビレッジの各コースをたどりますが、どうもあの
人の言っていた繰り返し滑ってしまうコースとはどれかいまいち納得
できませんでした。どれも一気に滑り降りるコースでなく、ところどころ
オフピステが隠れていたり、ここもコースかというような滑っていいの
ここもコースかというようなところばかりで、とてもあの人が繰り返して
滑ったというイメージではありません。

私は、妙高のクルージングできる長いコースをイメージしてしまったので
まるで違うものを納得できずにさまざまなオフピステを滑ってここは
違うだろうというようなことを繰り返していたのでした。それにあの雑誌
等で紹介される名物コースは実に隠されているように上りのロープトウを
利用して尾根移動してさらに入り口は狭くてとても一般のコースとは
思えません。入り口わずか50cmのゲートをくぐるとそこはこれまた広大
オフピステでした。コース内とはいえ昨夜の新雪が50cmは積もるノート
ラックがあり、下手に滑れば今にもなだれが起きそうな斜面もあります。

それを何の指導もなく滑っちゃっていいの。かなり滑り方によっては
雪崩れるし二本も滑るとおなかいっぱいで足ががくがくになり、コーヒー
タイムになりました。ホテル前のカフェで一服しているとなんとロック
バンドの生演奏がありました。スキー場にロックとは。いいじゃん。
なんかロートルな外タレで名前もダーティT'sとかいう聞いたこともない
ありそうなグループ名でした。

いかにも売れないグループが出稼ぎに来たみたいないい味でした。
実は最終日にここのランチをいただいたのですが、そのランチブュッフェ
はなんかのお笑い番組でお笑いタレントが食べているのをみたのですが、
その時の内容は一部だと思ったら、それが全てであり、値段の割りに
その品数と内容にはしょぼすぎだと思いました。デザートやケーキは
多いのに、メインというか主食となる料理がピラフとパスタだけというのは
いただけませんでした。

さらに、ソフトドリンクが缶ジュース、コーラ、ウーロン茶というのは
がっかりです。ジュースというのはホテルなら100%果汁が標準なのに、
小さな缶ジュースというのはどういうことでしょう。ここは以前泊まった
ことがあるホテルで、食事もイメージがあっただけにこれは残念な変化
でした。

あのNASPA情報では、繰り返し滑ったということですから、まさかこんな
ロープトウなどは使うはずもなく、というとどこを滑ってあんな感想に
つながったのか、余計不思議に思ってヒラフへ向かいました。
ヒラフにも国体とか何々の壁とかオフピステとかさまざまな斜面がある
のですが、大体どこのリフトもすぐに乗れるのですが、ここのゴンドラは
行列ができていました。ヒラフではこぶ斜面もあり、北海道らしく大きく
ゆったりしたこぶとなっていました。間延びしているともいえる大きさで
空いていて固い上に新雪が乗る滑りやすいこぶでした。

下のほうが雪が悪くなってくるとどうしても上に逃げることになります。
リフトがあるのは1100mくらいまでで、あとは30分ほどハイクアップして
滑るということになります。ただ、山頂からゲレンデには滑り込めない
ようにロープが張ってあり、上っている人は何人も見かけるものの、
滑り降りてくる人は見られません。

山頂からのトラックも見事にありません。では、あるっていた人はどこへ
滑って行ったのか。それにファーストトラックを狙って行っても朝一の
リフトで上っても山頂への登山口は開いていません。私も初日は8時30の
一番早い送迎バスで出かけましたが、ゲレンデにファーストトラックを
つけることはできてもオフピステにシュプールを描くことはできません
でした。私もガイドを頼んでバックカントリーへ行くことを考えましたが、
ガイド料が2万弱と八甲田のときの数千円でツアーに参加できたのと比べると
割高で、わずか標高差200mのところを30分で見えているところをガイドして
もらうのもどんなもんかと言う感じでした。

ゲレンデ内でも、オフピステをほぼノートラックのところを何本か滑って
いるのに、所詮やはりゲレンデ内でこのゲレンデスキーがやはり世界から
引き寄せる魅力に富むスキー場かという不満は、静かに深く積もっていくかの
ようでした。ニセコってみんな言うほどのものかと。
コメント
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