King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

月映えのことばに

2013年10月02日 10時30分13秒 | 珈琲
今月の季節のブレンドは『月映え』です。

深まる秋にたまには月を眺めてみませんか。

一番身近な宇宙を感じる月を見てみるということで、
月映えですが、昔からよく知っているような気になって
いるわれわれ現代人の惑星感もみんなマスコミの
映像からの知識であり、実物をみて知っているわけ
ではありません。

木星には縞模様があって、土星には輪があるというのは
教科書に載っていますが、じゃあ今度見てみましょうという
授業は受けていないと思います。

つまり現物はみんな見ていないのに、何の疑いもなくもはや
自分の目で確かめてみたいと思う人もいないというのは
何とも怪しい状況ではないでしょうか。

よく天文初心者という人が騙される例として、通販で天体望遠鏡
を買ってしまうというのがありますが、その謳い文句が土星の輪
もよくみえるというものです。

土星のリングも木星の縞模様も日本国内の最大級の望遠鏡でも
よく見えないというのをNHKのEテレでやっていました。

その時でてきたのがすぐ近くの群馬の天文台でした。

私もすぐ近くまで行ったことや標識では目にしたことがあります。

毎年観測会みたいな催しもあるようです。

ですが、軌道やら衛星の数やら大きさやらすべてが明らかに
なっている今、現実にはぼやけた画像しか望遠鏡では見えないという
事実を知るというのは逆にシュールでにわかに我々は何を信じ込まされて
来たのだろうという気になると思いませんか。

現代人は空を見て月以外の太陽系の惑星を見分けられる人の方が
特殊な存在となっています。

しかし、そんなことを考え出すと自分の国の正確な面積を知っている国
の方が特殊で、国と国の境界があいまいなところなどあまたあることや
自国を隅々歩き尽くした人さえいないことや、日本でも県と県の境界が
定まっていないところや、まして自分の町内さえ知り尽くしてはいない
という現実に思い至れば月を眺める意義も出てくるのではないでしょうか。

最近ブームの聖地巡礼とかパワースポットですが、わざわざ行かなくても
月を眺めるだけでOKです。

お供にはこの『月映え』をどうぞ。
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がん幹細胞に見る革新

2013年10月02日 09時30分36秒 | 日々のこと
何日か前のNHKのクローズアップ現代で取り上げられた
がん幹細胞の話題ですが、その時感じたのが何をいまさら
でした。

というのは、同じNHKのサイエンス0で二度にわたり紹介され
ていた内容でその時より分かりにくい内容だったからです。

同様に昨日の日経新聞でもこのがん幹細胞が取り上げられていて
この数年でがんの治療が変わるだろうと予測していました。

この一連の報道を見るとついに人類はがんも克服したかと
思う内容ですが、私はなんでこんなことが解るのに何十年も
掛ってしまったのかと思いました。

今までの治療ががん細胞を殺すことや取り除くことばかりに
固執して、爆発的に分裂する特殊細胞の成り立ちやら構造やら
出来る原因やらがおろそかにされていて、本質を探ることが
後手となり本来の相手が特定できてなかっただけなのではと
感じました。

というのもこのがん幹細胞解明の歴史というのはもうすでに
10年前から特定して治験実験が昨年くらいから始まったと
いうことでその間、がん幹細胞という名もどんな機能なのかも
知らされてこなかったのです。

そもそも治せないがんとか第四ステージに進むとほぼ死ぬと
いうような情報は最近明らかにされて治るがんと治らないがん
あることも最近知らされたばかりでした。

それにも最新の薬や治療法が次々に発見されているという
明るい希望を聞くことが多かったのです。

ところが今回明かされたがん幹細胞のしくみは遺伝子により
明かされた老化と突然変異とか免疫など関係ないもっと根本の
細胞の仕組みや構造のことで、発見された新技術などでなく
細胞の観察や分析という今まで行われてきたことがやっと今
ここまで来たということでよく聞く遺伝子組み換えやレトロウィルス
による攻撃など免疫治療でもなく、今普通に使われている
リューマチの薬ががん幹細胞に効くというのです。

この状況を見ると我々人類はDNAの組み換えで神の領域まで
踏み込んだと思われていた物が実は根本的なことは何も解決
出来ていない対症療法的なことで今でも止まっているのではと
いうことを気付かせてくれます。

病ということで日本人の一番かかる病気で死亡に至るがんも
治療法が変わる治る病気になると期待を抱くよりもっと気づくべき
ことがあるのではと思わせるがん幹細胞を巡る報道でした。

治療法が全くない病気はいくらでもあり、それらは予防接種で
罹患者をなくすようにしてきたり、あたかも克服してきたかのように
みられますが、その予防接種で後遺症の被害者をだして
いたり、克服と呼ぶのには及ばない内容なのです。

そもそもぼけたような老人ばかりになる社会が果たして望ましい社会
なのか。

これからあらわれようとしている社会にとても不安な気持ちが強く
なるニュースでした。
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