King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ライブ感が教える『不流月』…今月のブレンドです。

2013年10月17日 11時06分38秒 | 珈琲
今はやっているパワースポット巡りですが、昔も今も神社仏閣を
めぐるというのは人それぞれの命題があるようです。

他人のことはどんな興奮を伴って語られても意外とどうでもいい
ことがほとんどです。

逆にあまりに興奮されて語られてこちらはどう反応していいか
困ることもあります。

もっぱら私の場合、相手にそんな困惑を提供する側でしたが、
その状況を語る人が意外と少なく、新聞のコラムにそんな興奮を
受け止め正当にコメントする文章を見つけ、そんなやりとりも
あれ違うのではと違和感を持ってしまったり全く人の感情と情緒
というのは勝手なものです。

そんな感情の高ぶりに相手が同調してくれなくても、やはり
素晴らしい芸術作品や滅多にお目にかかれない景観に心奪われ
どんな心境に陥ったかをどうしても伝えたいと一気に話しても、
相手はやはりどうでもいいやという思いを強くする場合が多い
のです。

例えば絵の感動を熱く語ったとして、それが絵はまさにライブ
だからねなどと言われたら、私は芸術作品とはそんなもんだろうか
とどうしても反発してしまうのです。

洋画、それも印象派のような華々しく溢れんばかりの光を描かれると
なんと素晴らしいという感動と同時にやはり芸術の本質とは作家の
破綻した魂であり、それがどれだけ痛く大きく叫んでいるかだと若い
時には感じていました。

絵の場合にはそれは作家の生傷そのもので、どくどくと血をまだ流して
いる痛々しさです。

ところが日本画の美となるとそんな生々しさよりもどうももっと違う
精神背景を感じます。

それはやはり破綻した魂ではあってもそれは生傷というより瘡蓋です。

きれいにできたばかりの瘡蓋だったり、ごつごつと盛り上がりやっと血を
止めたような物々しいのまでそれぞれに違う形の瘡蓋です。

子供心に自分の傷の自慢をするそんなものが芸術鑑賞なのでは。

それはやはり語る物でなく見せ合うものであり、心地は逆に語るもの
なのではないでしょうか。

その語る前に静かに眺めてみることも必要で、そこに禅語の
水急不流月があるのです。

水急不流月。

その前に飲んでもらいたい『不流月』。

そうすると語る必要もなく自身の心の中に浮かぶものもあるかと思います。
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次々遅いくる災害に

2013年10月17日 09時49分39秒 | 日々のこと
真夏の酷暑で、熱中症からバタバタと死人が出る騒ぎに
大雨で各所の冠水、台風に竜巻と次々に日本列島を災害が
襲います。

このほか地震に火山と重なるのですから犯罪が少なく治安がいいと
言われる日本も住みやすいのかどうなのか。

昨日の台風26号も大島では大きな被害が出ています。

テレビで見る映像も土砂の流れた痕やつぶれた家や車をみると暗澹たる
気持になります。

そうかと思えば北海道では雪が積もったという台風なのにもう雪が
積もるという今まで経験したことのない映像を見ることとなりました。

そしてまた台風は次のものができて接近が予想されるというのです
から、わからなくてもなぜという問いがどうしても出てしまいます。

昨日台風通過後の市内を走ったところ、羊山では歩道に工事用の馬が
ならび何を避けさせているのかと思えば、山から流れ出た土砂が数センチ
あるだけです。

そんなものシャベルですくい取り除けば済むものを何をおおげさにして
いるのかという感じです。

雨は止んでいますが、道路に水があちこちから流れ出ているところが
各所ありましたが、別段の変化はありません。

なぜか昨日は半袖ハーフパンツで走ってしまいました。

風は冷たく、手袋をして走ってもいいような感じでした。

この間の台風通過と同じく、月の光が普段の倍ぐらいある青い空が
見えるような明るい夜空でした。

この怪しい光に包まれるとなぜか早く走れるようです。

何か高揚するものがあるのか半袖で走りだしたり、ペースを上げても
疲れを感じないような特別な気分にさせる雰囲気がこの青い光に
特別な何かを感じます。

といっても特別何かいいことがあったりすることもなく、普段より
1、2分早く走れるだけですが、そんな夜に走れること自体が
喜びであり、自然と一体になった高揚感のようなものが感じられる
不思議な力を感じて、夜いつまでも月を見上げてみたり、星を
しばらく見てしまいました。

夜寝る前に見た夜空には、冬の使者オリオン座が東の空に姿を
顕わし、よいよあの寒い冬が来るのかと身を震わせました。

天頂にはスバルが見え、久しぶりに見たなあという感慨が浮かび
ました。
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