King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

来週の日曜日はお休みとなります。

2013年10月21日 13時47分55秒 | 珈琲
完成させない美と完璧な美の世界について、これは私の持論でも
あります。

大人とるなと経済的な余裕ができて子供の時にはできなかった
プラモデルやラジコンなど持てなかったものを買うことができるよう
になります。

子供のころの夢を叶える所謂大人買いという奴です。

それと、似た現象に中年の危機と揶揄される親爺によるスポーツカー
やビックバイクを購入するという奴。

さらに、やたらと時間ができたとばかりに旅に出だす奴。

これらの共通した問題点はやりすぎてはダメだということです。

私の経験ですが、もはや本を読むより昔本でしか知ることのできなかった
地を旅して実際の空気を感じてみたいとか物語の地に立ってみたいなんて
のも気が付くと石碑巡りをしているだけの自分の行動にぞっとすることが
あります。

旅をするには何か目的かあり、理由があるのですがそれが幼いときの
夢ならばそっとしておけばいいこともあるのです。

そう感じる最近の旅行シーズンになると思うことですが、来週の日曜日は
久しぶりに休みをいただき長野県に出かけてきます。

長野県は毎年スキーに出かけますが、生涯で一度しか行ったことのない
地、松本市があります。

いつもちょっと足を延ばせば寄れるところですが、なぜかいつもそのまま
にしておいた青春の忘れ物のような地です。

松本市ではぜひ訪れたい場所があり、それが松本城と旧制高等学校記念館
です。

私の好きな作家でこの間亡くなられた北杜夫の青春の地であり、ただ
彼の残した落書きがあるというだけなのですが、いつでも寄れるからと
残しておいた私の夢の地でもあるのです。

そんなもの見てどうすんのという感じもしますが、これがやはり厄介なもので
やり残した物とか時としてうずくんですよ。

夢のかなった瞬間はまた来週レポートしますから、来週のお休みどうぞ
ご了承ください。豆の必要な方は前日までにどうぞご手当ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

完成させない完ぺきさの理解

2013年10月21日 13時14分06秒 | 日々のこと
美と芸術と自然世界において、豊かな自然と四季折々の変化が織りなす
豊かな環境があって、これだけ情緒豊かな日本国民は素晴らしい美意識を
持ち、数々の美術品を生み出しています。

それは絵画や書だけにとどまらず、器であったり、思考であったり、建築物で
あったり、はては数学的な思考だったりします。

時に現在的考え方で実利と競争が叫ばれたりしますが、日本では狭い国土と
単一民族からなる民族風土で、独特の精神世界を見せます。

それは古事記などの神話からでもわかりますし、武士道の精神からでも論じる
ことができます。

同じように日本で独自の道を歩んだ宗教でもそうでしょう。

時に西洋世界では神は完璧であり、この世は完璧だという思想のもとですべて
が始まっています。

しかし、日本の建築様式などを見ると建物のような完璧を期すべきものでも
あえて隅々まで作り込み過ぎない余裕のようなものがあるところが見どころだと
よく感じます。

よくあるお寺の七不思議などや見えないところの職人の遊び心だったり、それは
探せばいたるところにあります。

そんなものの全ては西洋人には理解されないのかと思ったら、日本人も知らない
日本の美を語る人が最近いてびっくりします。

アルハンブラ宮殿の数々の幾何学模様の美と日本の日光の陽明門にその違い
があることを述べたマーカス・デュ・ソートイさんなんかが顕著です。

興味のある人は
辺りを読んでみるといいでしょう。シンメトリーの地図帳


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする