さわやかな季節により爽やかに

珈琲の季節というと冬の暖房の前だけ
と思われているようですが、いやいや
このさわやかな季節にも味わいたい味があます。

珈琲を飲んでさわやかな味と感じるのはフルーティな
酸味です。

これは普段なかなか感じられない味です。

珈琲は苦いものというイメージと求められるのは
酸味のない苦みと答える人が多い中、酸味にも
魅力を感じる人が増えてきていると思います。

実は酸っぱいコーヒーというのは意外と簡単に
作れてしまうので、豆の生にする前に淹れ方とか
保存とかにも気を使ってもらいたいところです。

通常、挽いた豆でも10日位で飲みきって
しまうならそんなに特別な気を使う必要もなく、
普通においしく飲めるのです。

ですから、酸っぱいとか酸味が嫌いいう方は
これからより多い楽しみが待っているという
可能性のある方かもしれません。

そんな酸っぱい味のコーヒーを飲み続けていてもまだ
コーヒーを飲みたいと思うのですから。

探してまだおいしい珈琲があると信じているのか、
どこかで飲んだ珈琲はおいしかったのか。

おいしい珈琲を探す人がいる。

昨今のグルメ騒動も多くの幻想と作為のもとに成り立ち
真実と核心は何とも頼りないもので素朴な喜びが商業的
利害と悪意に翻弄されています。

本当はもっと単純で誰でもその恩恵を受けてよい簡単な
喜びを得る物であったものが、最初の出発点から歪められて
しまっているようです。

酸味が嫌いだから酸味の少ない銘柄を好むというのは
日本人のマンデリン好きの理由として挙げられています。

しかし、マンデリンでも今の時期浅煎りにして酸味を楽しみたい
感じのいい酸味を持っています。

酸味の代表としてモカを挙げる人がいますが、モカやキリマンジェロ
が酸っぱいという人は相当昔の喫茶店の味を覚えている人なの
ではないでしょうか。

現在の喫茶店でも半分くらい飲むと酸味がつらくなって飲めなくなるとか
ぬるくなると酸味がきつく感じるとか一口飲んで胸焼けがするとか現実に
あることなので、飲み手を責めることできません。

それでも、この酸味の素晴らしさを本来の珈琲の味の醍醐味を
知ってもらいたいと思わずにはいられません。

それだけ、このさわやかな季節にさわやかな酸味を味わう醍醐味を
知ってほしいと思うものがあるのです。