King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

花の香りです

2014年05月20日 09時23分01秒 | 珈琲
この時期よく出るのがモカハラー、またその上の
モカハラーボールドグレイン。

このさわやかな甘い感じがずっといつまでも味わっていたい
心地よさです。

そして、同じエチオピアの豆でサキソーも依然人気です。

この豆を説明する時に、花の香りが心地よく花園に立っているかの
ごとく香りますというのですが、繰り返しお求めいただく人の心に
残るのはこの豆の酸味より、甘みのようです。

コクと甘みがあるという印象を花の香りより強く感じるようです。

イルガチェフをよく桃の香りと例えるように独特の香りがあるの
ですが、それをあまり感じないのか淹れ方が悪いと感じるのか
花の香りが出る淹れ方を聞いてくる人がいます。

花の香りより甘みが強く感じるのならそれはそれでいいのでは
ないかとおもいますが、もし全然感じないというほどならば
淹れる温度を変えてみるとか豆の量を変えてみるとか工夫
してみてはいかがでしょう。

お客様の話を聞いてみるとハンドドリップする人より機械で
お任せの人が多く、つまりはこういう微妙な味の変化を楽しむ
ような改善も手立てもない人が多いのです。

飲むときの気温もこの花の香りには影響ある要件になります。

冬ほど今飲むと香らないのも事実です。

でもしっかりと色々な果物や花の香りを甘味とともに色々と
味わいとれるはずです。

酸味を強く感じるように淹れたり焼いたりすればはっきりと感じ
られるかもしれません。

しかし、それをして余計な苦みが出たり不要な雑味も感じられて
しまったら元も子もありませんので、今の甘味を楽しんでもらえれば
いいと思います。

昨日清水国明の温泉バガボンドを見ていたら孤独のグルメで
出てきたわさび屋が出てきました。

同じわさび丼を食べたのですが、扱いというか紹介の仕方が
まるで違い番組の演出の違いでこうも変わる物かとおもしろく
感じました。

そんなグルメ漫画がこんどは珈琲の世界にも進出してきて話題の
スピリッツに登場しました。

内容的に何をいまさらという感じもしましたが、金持ちがより良いもの
だけを得られるというシステム的なことを紹介したいのか、豆の味
そのものを伝えたいのか今の段階では紹介するものが不明です。

先日のNHKの珈琲屋の人々ではお客が珈琲を飲んでグアテマラの
何々農園というところまで当てるというシーンがあり、これでこの
ドラマをいかに陳腐化してがっかりとした印象にしてしまったという
ことがありましたが、漫画の方ではブルボンアマレロのパルプド
ナチュラルでカルモデミナスだろうと当てるシーンでは農園名など
出してどこかの企業を押してしまうところを避けた辺り漫画の
方向性がうかがえるものです。

味という画一的に絶対的な評価がむずかしいものに権威づけして
高くするそんなものに一石を投じるものになればいいですが。


コメント
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