King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

仕事終わりのモカマタリ

2015年05月06日 12時32分30秒 | 日々のこと
きりっと端正な味のスペシャルティばかりを飲み
その素晴らしさを言葉を尽くして語る日々にふと
モカマタリを飲んだ時、言葉で表すまでもない
この懐かしさはなんだろうという思いを強くしました。

言葉ではワイン系だとかバラの香りだとか説明しますが、
私にとってはおいしいモカはそれはもう青春の味といって
いいかもしれません。

若い時代の自分の全てが詰まっているようなそしてその後の
成長やその時々の思いや思索や苦悩の時間の濃縮が紐解かれて
脳みそに広がっていくような感じがします。

広がったそれぞれの塊は苦さと甘みと香りとさまざまな
ハーモニーとなって様々な思いを奏でます。

それが私にとってのモカマタリであり、うまさです。

つまりは人によって違うものになるのも仕方のないもの
ではあります。

とはいえ、そんな経験も思いの集積もなくてもモカマタリは
味わえるもので未来の思索へのいざないも明るい希望の思いも
華やかな香りとともに感じるはずです。

よく初対面の人と珈琲屋をしているというと自分はモカが好きと
いう人と出会います。もっというと私はコーヒー好きですという
リアクションもよくあります。

それだけ珈琲の代名詞的なモカですが、それならばどうか当店の
モカを飲んでみてください。

そして、何を感じて何を思ったかを語りましょうというのが開店
当時の私の思いでしたが、今はもうそれは必要ないことなのだと
思うのでした。

それでも、モカマタリは飲んでみてもらいたいと思います。
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秩父学

2015年05月06日 10時31分01秒 | 日々のこと
連日混雑する秩父とわざわざ遠方からいらっしゃる
お客様との会話からなぜ秩父に人が来るのかを
考えました。

とある蕎麦屋の壁に楠本憲吉の色紙が時代を感じさせる
ように飾られていたのを思い出しました。

現在の秩父はアニメの聖地、ウィスキーの聖地など
誰でも簡単にアクセスできる手軽な観光地となって
いるものの何か私には違和感があるのです。

かつてエコノミックアニマルと揶揄され猛烈に働く
日本人は先進国から脅威とされ攻撃され、経済は
一流、政治は二流などといわれていた勢いも今
なく、アニメや漫画、和食など世界で評価されて
いると満足していますが、これは何か本来の到達
すべきところをいい加減なポストを用意されて
仲間のけになっている感じをぬぐえません。

それと同様に秩父も目先の利益を優先して、大事な
物を失いつつあるような気がしてなりません。

例えば秩父の不思議というのが昔からあり、知らない
人は多いけれど実はすごい魅力が秩父にはあると昔から
感じることが多々あるのです。

ちょっと例を挙げるならば、秩父にある証券会社ですが
武甲証券という地元の証券会社と準大手の丸三証券が
あります。

どちらも他の地域にはない特色があり、それを知るだけで
秩父という地域の特殊性が垣間見れます。

グラファイトデザインという最先端素材の世界企業が
あったり、近江商人の店が未だに続いていたり、江戸と
秩父とのかかわりだとか昔から知られている歴史より、
人々の生活の息遣いが通った秩父学が本来あると
思うのでした。

ただの観光客アピールでない秩父の魅力を再確認し、
これからの秩父を考えることが大事だなと感じる
ゴールデンウィークでした。
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