King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ノートと鉛筆とモカ・マタリ

2015年05月23日 10時49分54秒 | 珈琲
一昨年の雪は人々に強烈な印象を残し、雪が
降る度にまたあの再現がされるのではと恐れ
慄いていました。

あの雪は120年以上記録に残る限り経験のない
ものだったといいます。

そして、今年の五月は140年なかった暑さなんだとか。

しかし、これはあまり人々の記憶にも口にも
あまり登りません。

この話をしても道理でね程度です。

五月に熱中症患者が出たり、台風が来たり、
30度を超える日があったりという異常ぶり
なのに人々は安穏と構えています。

まだ暑い方が大雪よりましという事でしょうか。

なんだか熱帯化しているようで各地で火山が
噴火したり、不穏な感じもしますが、いくら危機感
を募っても如何ともしようがないのが現実です。

せめて季節のブレンド『颯々』を早目に切り替えて
見ることぐらいしか当店にもできることがありません。

沖縄には4月ごろからもう若夏という呼び方があり、
うりずんとか季節を呼ぶ言葉があります。

そういえば日本は早春はあっても早夏はないなあと
ふと思いました。

晩夏なんてのはありますが、調べてみるとこの早夏は
人名ではよく使われているようではやかさやかという
キラキラネーム的使われ方だとか。

というわけで、次の季節のブレンドははやなつ早夏
にしようと思います。

そんなことを考えて飲んだ今朝の珈琲はモカマタリ
です。

エチオピアにしろイエメンにしろその個性は不変な
物を感じます。

そして、香りは鉛筆やノートの香り思い起こすの
です。

それはなつかしき思い出の総体のようなものです。

最近は本やノートの臭いとか鉛筆とは縁のないものに
なりつつありますが、それが人によってはタブレットや
シリコンの臭いなんてことになるのかそんな無機質な
物に人の生がとってかわらないことを願いつつ、
早夏の味を創造しています。
コメント
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