King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今月の季節のブレンドは

2020年04月01日 12時58分52秒 | 珈琲

イタリアでは世界一の死者数を記録したり、感染者では米が世界一となるなど

いつやら中国由来のコロナウィルスは世界を舞台に猛威を振るうという形になって

います。そんな中日本はそんな爆発的な流行もなく小康状態といえる感染数ですが、

東京では突如感染者の数が増え連日60,70と増えています。現金給付とか中小企業に

資金提供とかそんなニュースを毎日聞きますが、まったく先を見通すこともいつ

収まるとも見当もつかない闇の中に世の中突っ込んでしまったようでどうすることも

できません。せめて空気の良い山にスキーに行こうかと思っていましたが、家族が

寝込んだりしてそれどころでない月末となり、聞こえてくるどこどこの祭りが中止に

なったというような知らせばかりを聞いています。

 

イギリスの首相が感染したり、志村けんが感染して死亡したり、クドカンが感染と

有名人が感染するに至り、よいよ世間もこの疫病に真剣にむき合いだしたかのようです。

 

米大統領に至っては感染で死ぬより、引きこもった世界に失望したり、職を失い自殺する人が

増えるだろうといいそんな経済に巨額な経済対策をすると発表しました。自分こそは救いの神で

あるかのような尊大な自信と人の命も金次第と自分なら解決できるという態度になるほど

資本主義の総本山とはそういうものかという感じです。

 

せめてそんな世の中でも、いつも飲む珈琲に癒されるのは毎度のことでそれだけは変わりません。

野球選手が感染したらコーヒーが味がしないといっていましたが、そんな時が来たらと想像する

だけでぞっとします。

 

昨日は携帯電話のショップに出かけアカウントとサービスについて確認したところ、二回線あって

それぞれアカウントを設けていてもポイントは共通ということでなんか騙されたような気になって

しまいました。それでもこの行動のおかげで、初回限定のサービスでポイントのバックが使った

分の三分の一戻るというエントリーをしてもらい、なおかつその期限が昨日までということで、その

ショップを出て直ぐに買い物マラソンをすることになりました。

 

というのはその対象になるのが二店舗以上で買い物してなおかつ3000円以上使った場合1000円を

上限にポイントバックするというのです。これがスマホアプリのポイントバックでカードにも同様の

ものがあり、その合計で6000円分のポイントが付くというのでそれではと買い物に向かったのです。

買い物をしてスマホを見せてさらにまたその店でポイントが付くからポイントカードを出せと言われ

そのポイントとはどこから湧いてくるのかとおかしく思うのでした。スマホに届くメールに返信する

だけでポイントが付き、さらにアンケートに答えるとポイントが加算されといわれるままに操作して

何か重要な情報が抜き取られているような錯覚に陥ります。

 

そもそもポイントが付くというのは1000分の一くらいのわずかなものです。それを最初に何万ものポイントを

付けてスマホに買い替えさせてそれを使う便利さになれさせてその何倍もの消費を引き出すという巧妙な

罠であることに気が付くのは後になります。消費税増税とセットでキャッシュレス還元というキャンペーンも

行われてもともとの原資は税金です。世の中をキャッシュレス社会にするその恩恵は消費者にも果たして

あるのか、そんなことを考えながら買い物を続け確かに消費の喚起にはなっていると実感するものの、怪しい

ものに加担した気分にもなったのでした。それでもこの外出自粛のではせっかく税金でやった焚き付けも

なんにもならず、毎日に聞こえる経済対策もそんな掛け声だけでこの闇を抜けられるのという疑問がさらに

増すだけでした。

 

さて、今月の季節のブレンドは最初に宮沢賢治の太陽マジックとかから語らないといけないのですが、

昨年はNHKでみた宮沢賢治の特集で夢を壊され、作品の味わいも汚されたかのような気分になり、もう

太陽マジックという名をつける気になれずに春光という名でした。今月もその『春光』ですが、また最初から

宮沢賢治の話とその壊された思いとを書くこともばからしいのでやめますが、それは昨年何度か書いています

のでブログ内を宮沢賢治で検索してみて気になる人は読んでもらい、今の『春光』がどんな味をするか

を書いておきます。

 

まずは香りです。お湯を注ぐときに上る香りが香味高く実に雄大に語り掛けてきます。

最初にそれを聞き、味わうと次の香りはカップに顔を近づけ時に香る香りに重ねてコーヒーの木が経てきた広大な自然の

恵を思い、その吹かれてきた風や太陽の光を思い、その豊かな恵みをこれからのどに通すのだという興奮が

湧き上がります。そしてその一口目ののどの通りのスムースで滋味な液体の通過に体が自然に反応するうれしい

という感情が沸き上がり、ハーブティーを飲んでいるかのようなのどから鼻に抜ける香りも心地よく、フレッシュ

な刺激に満ちています。そんな目くるめく刺激が続く一杯でそれが今の一斉に春になり芽吹く木々や咲き誇る

花々を表した宮沢賢治の作品群に通じる思いがあったわけです。

 

宮沢賢治の作品をしらなくても春の心地よさと春の喜びは誰でも共通にあるものです。それをテーマにした協奏曲

や楽曲は多くあり、絵画でも同様です。

 

それは春の光として誰もが感じ目に見えない光を感じているのです。

 

それをこの珈琲で感じていただけたら幸いです。

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