金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「真田丸」#31

2017-10-23 14:07:19 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#31

秀吉の死期が近づき、三成は徳川を牽制すべく
彼に力を集中させないシステムを考案するが、
三成の留守中にやってきた家康と正信が
無理やり秀吉に新しい遺言状を書かせる。
三成はさらに文言を秀吉に書き足して
家康の目論見を阻止し、秀吉の死を間際に
攻防が進んでいた。

「家康を殺せ」と秀吉から命を受け、
三成は昌幸に話を持ち掛ける。
表向きは「聞かなかったことにする」と答えたものの、
出浦を家康暗殺に差し向けることに。
暗殺の邪魔をしたのが、たまたまその場に来ていた
信幸だという皮肉よ……。
出浦さまが死んでしまうのではないかと
ハラハラしたわ。

「秀頼のことを頼む」という秀吉に
「できる限りで」とエクスキューズつきの
返答をした小早川秀秋が、
秀吉の命の象徴である火を消してしまうの、
のちの展開を知っているとかなりブラックなギャグに思える。
秀吉が信繁に
「佐吉を支えてやってくれ」
「淋しい男でな」
と頼んだのも、伏線だと思うと切ないね。
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大河ドラマ「真田丸」#30

2017-10-23 13:05:33 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#30

地震で建設中の伏見城が壊れた上、秀吉の体調不良も重なり、
「戦のための城はもうよい」と申し渡された昌幸は
がっくり。
秀吉の行動は常軌を逸する一方。
三成は五歳の拾を元服させて秀吉を安心させることにするが、
秀吉の不安は収まらず、上杉を会津に転封し、
徳川の見張りをしてほしいと頭を下げる。
醍醐の花見の最中、秀頼の望みをかなえようと
「花咲か爺」の真似をした秀吉は木から落ち、
それ以降寝たきりになってしまう。
ここでも茶々の「不幸を呼ぶ女」設定が発揮されているわけね。
形見分けの際、片桐と三成の金額にあからさまな差をつけて
笑いを呼びつつも、秀吉が信繁のことを忘れてしまい、
初対面の日の再現をさせるエピソードは切ないね。
悩みに悩んだあげく、信繁はこれまでずっと
異常はないと言い張って隠していた秀吉の状態を
兄に打ち明けるのだった。

馨ママが公家の出ではないとわかっているのに
その話を持ち出す稲は意地悪……。
しかし子どもが生まれてから、稲は正信からの密書を信幸に見せ
間者であったことを打ち明ける。
子どもができるとやっぱり変わるのね。

昌幸が通っていた吉野太夫が、偽物だと気づいた
出浦さまは、鮮やかな手口でくのいちだった女を殺害。
相変わらずの仕事人ぶり。
そして、浮気相手がいなくなってから奥さんにくっつく昌幸。

意気揚々と
「畳の上で死ぬわけにはいかん!」
とはしゃいでいた矢沢のおじさんが、
次のシーンで即畳の上で死んでたの、
不謹慎すぎるギャグだが笑ってしまった。
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大河ドラマ「真田丸」#29

2017-10-22 18:56:40 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#29

信繁は大谷吉継の娘・春との祝言をあげる。
三成から「苦労するぞ」と予言されるが、
今のところ失言のみね。
きりは
「私とお梅ちゃんのいいところをすべて兼ね備えている」
と言っていたが、この子、本当にポジティブすぎるな……。
一方、信幸はおこうとの関係が発端になって
稲とも打ち解け
(本当に今まで関係を持っていなかったのなら、
離縁に至らなかったのが不思議……)
おこうと稲ふたりがそれぞれに懐妊。

秀吉に老化と痴呆の症状が見え始め、
三成や信繁は懸命にそれを隠そうとするが
徐々に周囲は感づき始める。
兄の信幸に、秀吉の状態を尋ねられるが、
信繁は本当のことを決して口にせず。
ここのシーンで将来、二人の道が分かれることが
ほのめかされているのだね……。

秀吉から伏見城の普請を任されていた昌幸は、
普請を信幸に押し付けて吉野太夫のもとへ通っていたが、
妻にそれを知られて糾弾される。
問い詰められた出浦様が答えずに姿を消したのが
おかしい。
その場で信幸の持っていた絵図を目にした昌幸は、
城づくりに情熱を燃やすようになるが、
突然起こった大地震によって
伏見城の天守は崩壊してしまうのだった。
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大河ドラマ「真田丸」#28

2017-10-22 17:09:09 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#28

秀吉は高野山へ逃亡した秀次に
自らの意図を伝えるために福島正則を使者として送るが、
疑心暗鬼になった秀次は自害してしまう。
怒り嘆いた秀吉は、秀次の妻子や侍女
30人以上を処刑する。

聚楽第に隠れていた秀次の娘・たかを発見した信繁は
自らの側室とすることを秀吉に願い出て許され、
こっそりとたかをルソン行きの船へ託すのだった。

秀忠や本多正純等、次世代の顔見せもかねつつ、
秀次にまつわる顛末を描いた回。
秀次が自分ひとりでどんどん追い詰められて、
自害してしまった……という描き方は、
数回費やして秀次の小心ぶりを描いていただけに
説得力もあり、次回以降への伏線も仕込まれて
うまくまとまっていた。

稲はおこうが前の妻だということに気づいていたとのこと。
おこうは本当にすっかり元気になったね。

前回、自らを信繁の「初恋の女の子」と勝手に自称し、
「ずっと待ってたのに!」と一方的な恨みごとを言っていたきりは、
自分を側室にとのぞんだ秀次をうしない、
しかも信繁の再婚を知らされて踏んだり蹴ったりね。
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大河ドラマ「真田丸」#27

2017-10-22 16:24:29 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#27

すべてはディスコミュニケーション、な回。

関白となった秀次は、秀吉に排除されることに怯え、
秀吉の行動ひとつひとつに過敏になって心を乱される。
弟のひとりが秀吉の命で小早川家の養子になることが決まれば、
自分たちを厄介ばらいするのだとおののき、
秀吉に気に入られようと能を習ったら
他にやることがあるだろうと叱責され、
急死した弟に対する冷たい仕打ちに
やはり自分たちは不要な存在なのだと嘆き……
実の娘に「弱い人」だと冷静に評される通り、
すべてを悲観する秀次はついに行方をくらます。
秀吉が今までにそれだけのことをしてきたからだけども、
完全にコミュニケーション不足が原因。
しかし、こういう負のスパイラルに入ってしまうと
もう修復が難しいよね……

そして、兄弟そろっての叙任が、
信繁のおこぼれだと知った信幸は激昂。
信繁が気を遣えば気を遣うほど、
火に油を注ぐ。
自分も長子なので、こういう場面ではどうしても
兄に肩入れして見ちゃう……。
跡取りたる信幸は信濃にいて、
信繁は秀吉の近くにいたから、
おこぼれと言うのはちがうと思うんだけども、
事情を知らず喜んでいたから、余計に腹が立つんだろうね~。

信幸から一緒に京へ来いと言われた稲は、
浜松に帰る決意をして、おこうにたしなめられる。
おこうが信幸の妻だったことは
まだ知らないのかな??
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大河ドラマ「真田丸」#26

2017-10-21 18:46:58 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#26

朝鮮出兵のため、秀吉の命で
真田の父子は九州の名護屋へ。
京では秀次が関白となる。

秀吉は名護屋で仮装大会を企画。
昌幸は瓜売りの練習に励むものの、
秀吉とのネタかぶりに焦り……
とギャグ回と思わせて、
またもや秀吉のために
真田が我慢をしなければならない悲しい回であった。
昌幸パパがこうやって自ら退いたのが、
平和な時代の政治的な駆け引きでは
輝けない人なのだということを
感じさせてつらい。
そして、明らかに昌幸よりも下手なのに
優勝してしまう秀吉。
みんながヨイショして、誰も彼を止められないし、
本人もそれに薄々気づいている……と
斜陽を感じさせる演出。

茶々が二人目の子を懐妊し、
生まれたわが子の死に安心する秀次……と
豊臣家内部の闇も濃厚に。

今回は昌幸パパのはしゃぎっぷりと悲哀もよかったが、
何よりも家康の腹に目が釘づけ!
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大河ドラマ「真田丸」#25

2017-10-21 17:42:02 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#25

信繁が小田原城に入った折、
倉で見つけた鉛に入っていた刻印は
利休のものだった。
利休が北条相手にも武器を売っていたことが発覚し、
そのうえ、大徳寺にあった利休の像が問題となり、
利休は蟄居ののち切腹を申し付けられる。
秀吉の子・鶴松が病に倒れ、利休の呪いと噂が流れる中、
鶴松は息を引き取り、豊臣家の将来に影を落とす。

利休の像を作ろうと発案したのも、
サイズ違いで作っちゃった像を大徳寺にと発案したのも
茶々だということが後から発覚。
さすがは不幸を呼び込む女、ファム・ファタル。
本気で近くにいてほしくない女だ……。

「鶴松さまのために水垢離するぜ、付き合え!」
と言ってやってきた加藤清正と福島正則に
「断る」と一言で返した三成。
後から水垢離に合流した三成に、清正が感動してるの、
脳筋そのものでおかしい。
「水垢離に効き目はないから、もっと効果的な方法を……」
というより、
「(無意味なことを)頑張ってます!」
という姿を見せる方に価値を置いてしまうタイプだな。
体育会系あるある。

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大河ドラマ「真田丸」#24

2017-10-21 17:20:32 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#24

まさか氏政に泣かされる日が来ようとは……!

氏直を降伏させたものの、
自らは生きる気のない氏政を説得するべく、
家康・景勝・昌幸がやってくるシーン、
「どうだ? 昨日の敵は今日の友だぞ? 胸熱だろ?」
という制作側のドヤ顔が思い浮かぶようだが、
わかっていてもなお、ちょっとうるっときちゃった。

そして、直江が、主人がまた勝手に約束をするのではないかと
心配しているのにも、景勝がそれをわかっているのも
おもしろい。

歴史は勝者のもの、と言うけれども、
どうしても主人公は頂点に立った人物になりがちで、
負ける側の主人公は、負けたところで物語が終わることが
多い気がする。
負けて誰かの軍門に下らずを得なかった悔しさをいうものを
一時だけでなく割と長期的に描いているのは
今まで見たことがなかったので新鮮。
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大河ドラマ「真田丸」#23

2017-10-20 14:30:51 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#23

意外にまともで冷静な江雪斎が説得を試みるものの、
氏政は秀吉に下ろうとせず、
秀吉は大軍を率いて小田原城を包囲した。
圧倒的な兵力を率いる秀吉は
茶々を呼び寄せるほどの余裕ぶり。
北条が頼りにしていた伊達までが
秀吉のもとに下り、北条は追い詰められる。
北条を救いたい家康と大谷は、信繁を使者にたて、
氏政を説き伏せようとする。

主人公をやたらと活躍させて
何でも「実は主人公の働きによるものでした!」とするのは
あんまり好きじゃないんだけども、
沼田の裁定も、北条攻めも、
「主人公が活躍したけど、結局だめでした」
になりそうなので、まあいいのかな。
大物たちがやけに信繁を評価して用いようとするんだけど、
個人的には「この主人公、そんなにすごいか?」という
疑問を拭い去ることができない。

出浦様の
「乱世でしか生きていけぬ男もおる」
というのは昌幸のパパのことなんだろうけども、
北条の滅亡を描くことで昌幸の未来を暗示するのかなあ。
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大河ドラマ「真田丸」#22

2017-10-20 13:29:53 | 大河ドラマ「真田丸」
大河ドラマ「真田丸」#22

討論の末、本多正信の助力もあって
真田有利に話を決着させた信繁だが、
北条を上洛させたいという三成の頼みにより、
昌幸は苦渋の決断で沼田の外れの
名胡桃を除き、沼田を北条に明け渡すことに。
ところが、沼田城に入った北条方が
名胡桃城を攻め落とす。
城を奪還したい真田だが、
秀吉にストップをかけられ、
兵を出すこともかなわない。
秀吉は口実を得て、北条攻めに取り掛かることになる。

きりが秀次と親密になっていくのを
信繁はおもしろくなく思っている様子。
たいして好きな相手じゃなくても、
自分のことを追っかけ回していた相手が
急に別の相手に乗り換えたら
惜しくなる……っていうのはあるよね。
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