岡本敏子×よしもとばなな『恋愛について、話しました。』(イースト・プレス)
★★★☆☆
ちょっと動揺して、逃避のために
夜中に4冊も読んでしまった……。
岡本太郎の養女でありパートナーであった岡本敏子と
よしもとばななの対談集。
岡本太郎関係の本をさがしていたのだけど、近所の図書館には
ほとんどないのよね。
教育のせいで今の若い人たちには打ち込める「好きなこと」がなく、
恋愛至上主義になってしまっている、
そのために雑誌の「モテる方法」に踊らされ、
女の子たちは同じような格好をして「商品」になっている……
という話があったのだけれど、ごもっともです。
昨年、名古屋駅を歩いていたら、黒のベロアジャケットに
フレアスカートというまったく同じ格好をした女の子を立て続けに
4人目撃して、ぞっとしたのを思い出した。
しかし、それも横並び社会であることの反映だろうけれど、
そうして流行の服を着て、恋愛しなきゃ結婚しなきゃという
強迫観念みたいなのは社会全体に強固にあって、
そこからはずれると本当に生きにくいのだと思う。
著者のふたりのように何ごとか自分の道を見つけ、
しかも職業として社会的に認められていないと、
そういう存在は許容されないのだ。
「恋愛に勇気が湧いてくる対話」と帯にはあるのだけど、むしろ
「恋愛とか結婚しなくても責められないためにはどうしたらいいか」を
考えてしまった(ネガティブ!)。
★★★☆☆
ちょっと動揺して、逃避のために
夜中に4冊も読んでしまった……。
岡本太郎の養女でありパートナーであった岡本敏子と
よしもとばななの対談集。
岡本太郎関係の本をさがしていたのだけど、近所の図書館には
ほとんどないのよね。
教育のせいで今の若い人たちには打ち込める「好きなこと」がなく、
恋愛至上主義になってしまっている、
そのために雑誌の「モテる方法」に踊らされ、
女の子たちは同じような格好をして「商品」になっている……
という話があったのだけれど、ごもっともです。
昨年、名古屋駅を歩いていたら、黒のベロアジャケットに
フレアスカートというまったく同じ格好をした女の子を立て続けに
4人目撃して、ぞっとしたのを思い出した。
しかし、それも横並び社会であることの反映だろうけれど、
そうして流行の服を着て、恋愛しなきゃ結婚しなきゃという
強迫観念みたいなのは社会全体に強固にあって、
そこからはずれると本当に生きにくいのだと思う。
著者のふたりのように何ごとか自分の道を見つけ、
しかも職業として社会的に認められていないと、
そういう存在は許容されないのだ。
「恋愛に勇気が湧いてくる対話」と帯にはあるのだけど、むしろ
「恋愛とか結婚しなくても責められないためにはどうしたらいいか」を
考えてしまった(ネガティブ!)。