金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

241:デレック・フェル 『印象派の庭と花』

2006-11-02 00:30:31 | 06 本の感想
デレック・フェル/清水道子訳『印象派の庭と花』(日本経済新聞社)
★★☆☆☆

園芸家である著者が、モネ、ルノワール、セザンヌなど
印象派画家の庭の写真と描かれた絵を対比させ、
庭に現れた彼らの美意識について解説を加えた一冊。
それぞれの庭の見取り図や花の配置、理論まで網羅して
紹介されているので、実際ガーデニングをしてる人、
印象派の絵画が好きな人にはたまらないと思われます。
個人的にはそういう方面に関心がないようなので、
残念ながら好み度は★2つ。

庭の写真集もよく見るけど、実は庭が好きなわけじゃないのかも?
と思った。
好きだと思う庭の写真も、庭として好きなわけじゃなく
植えられている花が好きだったり、写真として好きだったりするのかも。
全体の色の調和とか配置の工夫とかいうことに、
自分は全然興味を持っていないのだというのがわかった。
花の絵についてもしかり。
本の中で絵画と写真を並べて対比させているのだけど、
写真のほうがだんぜんキレイじゃん、と……。
花の色合いとかフォルムに忠実なボタニカルアートは好きだけど、
ここに載っている絵にはまったく心動かされず。
モネの睡蓮とかゴッホのひまわりとか、どこがいいのか
実はちっともわからないわたし。
本物を見に行ったとき、まわりが口々に、
「すごいわねえ」「きれいだねえ」
と言っている中で、取り残されたような気分になった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする