椰月美智子『しずかな日々』(講談社)
★★★☆☆
「イモリのしっぽ」がよかったので借りてきました。
母子家庭に育ち、イジメにあうこともない代わりに
友だちもいなかった小学生の光輝。
新しいクラスで初めてできた友達・押野との出会いを
きっかけにして楽しい日々を送っていたが、
母の仕事のために転校しなければならないことに。
楽しい日々をどうしても手放したくない光輝は、
担任の先生の口添えで、母と離れ、
疎遠だった祖父といっしょに暮らすことになる。
最初は「湯本香樹実っぽいな」と思って読んでいたのだけど、
どうしてなかなか。
繊細な感情のゆらぎを丁寧に描いていて、
ラストではちょっと切なくなってしまった。
タイトル通り、本当に静かな日々を淡々と描いているので
好き嫌いは分かれそうだけれど、わたしは好き。
「大きくなったらモテそうな男の子」というのに弱いわたし。
「十二歳」で気になった大人目線も、
大人になった主人公の回想という形をとっているために
気にならなかった。
この著者の、中高生くらいの女の子を主人公にした話を
読みたい……
★★★☆☆
「イモリのしっぽ」がよかったので借りてきました。
母子家庭に育ち、イジメにあうこともない代わりに
友だちもいなかった小学生の光輝。
新しいクラスで初めてできた友達・押野との出会いを
きっかけにして楽しい日々を送っていたが、
母の仕事のために転校しなければならないことに。
楽しい日々をどうしても手放したくない光輝は、
担任の先生の口添えで、母と離れ、
疎遠だった祖父といっしょに暮らすことになる。
最初は「湯本香樹実っぽいな」と思って読んでいたのだけど、
どうしてなかなか。
繊細な感情のゆらぎを丁寧に描いていて、
ラストではちょっと切なくなってしまった。
タイトル通り、本当に静かな日々を淡々と描いているので
好き嫌いは分かれそうだけれど、わたしは好き。
「大きくなったらモテそうな男の子」というのに弱いわたし。
「十二歳」で気になった大人目線も、
大人になった主人公の回想という形をとっているために
気にならなかった。
この著者の、中高生くらいの女の子を主人公にした話を
読みたい……