金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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86:太宰治・井伏鱒二 『走れメロス・山椒魚』

2007-07-11 12:42:13 | 07 本の感想
太宰治・井伏鱒二 『走れメロス・山椒魚』(講談社)
★★★☆☆

【収録作品】
太宰治:走れメロス/富嶽百景/晩年(抄)/雪の夜の話/御伽草子
井伏鱒二:山椒魚/屋根の上のサワン/遥拝隊長

少年少女日本文学館のシリーズ。
仕事用にいただいたのだけれど、二色刷りで、
注が本文の後ではなく本文の中にあるのがいいね。

「富嶽百景」と「走れメロス」は再読。
太宰治は「人間失格」も「斜陽」も特に好きじゃなかったのだけど、
「富嶽百景」のユーモラスで明るい雰囲気と、
「走れメロス」の短文を畳み掛けるような文体は好きで、
その二つが収録されているため、この本の好み度はややアップ。
「雪の夜の話」も可愛い。

井伏の代表作たる「山椒魚」はおもしろさがよくわからず。
そして「遙拝隊長」でずいぶん気が滅入る。

コメント
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