金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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88:夏目漱石 『吾輩は猫である〈上〉』

2007-07-17 09:48:10 | 07 本の感想
夏目漱石 『吾輩は猫である〈上〉』(偕成社)
★★★★☆

中学の英語教師で胃弱の苦沙弥先生の家に居ついた猫の「わが輩」が、
人間社会を覗き見る。
先生と細君をはじめ、家に出入りする美学者迷亭、
先生の教え子・寒月、越智東風などデフォルメされたキャラクターが
続々登場。
猫の目を通して明治社会をユーモラスに風刺する。

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「ジュニア板日本文学名作選」というシリーズ。
「ハードカバーで580円!? 安っ!!
とびっくりでしたが、レトロな表紙があらわすように、初版は1965年。
もう絶版だよね……?
通して読んだのは初めてだけど、意外に長く、
そしてこんなお話だったのね。
迷亭と「わが輩」の薀蓄でなかなか話がすすまないのだけど、
寒月にそっくりな泥棒に、金田家とのいざこざ……と
前半はミステリー風味?
ネズミをつかまえようと、自分を東郷平八郎になぞらえながら、
ネズミに襲われてしまう「わが輩」に苦笑。

コメント (2)
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