金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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87:草野たき 『ハーフ』

2007-07-12 10:18:59 | 07 本の感想
草野たき『ハーフ』(ポプラ社)
★★★☆☆

父さんと「母親」である犬のヨウコと三人で暮らすぼく。
ヨウコを妻だと思い込む父さんのふるまいに危うさを感じながらも、
三人で楽しく暮らしていたが、ある日突然ヨウコが姿を消し……

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籐子ちゃんのレビューを見て。
草野さんの本で男の子が主役なのは初めてですね。
ピンチを切り抜けるべく、父さんやおばさんに対して
子どもらしくふるまおうとする主人公の男の子が
痛々しくて、かわいい。
ハッピーエンドといえばハッピーエンドなのだけれど、
本当にそうかと言われればちょっとためらってしまうようなラストだし、
いろいろ解決してないこともあってもやもやしちゃうんだけど、
大きくて強い三浦ちゃんの乙女心に胸キュン

デビュー作『透きとおった糸をのばして』をはじめとする
中学生の女の子を主人公にした作品のやるせなさとは
ちょっと雰囲気がちがって、新鮮でした。

コメント
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