辛基秀『朝鮮通信使の旅日記―ソウルから江戸 「誠信の道」を訪ねて』(PHP新書)
★★★☆☆
江戸時代260年を通じ、12回派遣された朝鮮通信使。
ソウルからプサン、対馬に下関……江戸までの1年に及ぶ
旅の道程を追いながら、各地にまつわるエピソードを紹介し
友好と文化交流の歴史を探る一冊。
タイトルから、朝鮮側の文献資料を数多く紹介しているのだろうと
思ったのだけど、そうでもない。
原典の引用はほとんどなく、素人にもわかりやすいように
やさしい言葉で書かれている。
しかし、研究者の間では常識(?)だからなのか、
重大な事件について説明もなくスルーされているのは
気になるところ。
「国書改竄事件」とか「崔天宗殺害事件」とか、
いやいやそこをくわしく……!と思うところが
多々あり、もやもやしました。
著者は秀吉の文禄・慶長の役が腹立たしくて腹立たしくて
仕方ないらしく、秀吉の話になるとやたらと感情的。
そして、ここでも登場、「鸚鵡籠中記」の朝日文左衛門。
この人のお調子者っぷりは笑える。
★★★☆☆
江戸時代260年を通じ、12回派遣された朝鮮通信使。
ソウルからプサン、対馬に下関……江戸までの1年に及ぶ
旅の道程を追いながら、各地にまつわるエピソードを紹介し
友好と文化交流の歴史を探る一冊。
タイトルから、朝鮮側の文献資料を数多く紹介しているのだろうと
思ったのだけど、そうでもない。
原典の引用はほとんどなく、素人にもわかりやすいように
やさしい言葉で書かれている。
しかし、研究者の間では常識(?)だからなのか、
重大な事件について説明もなくスルーされているのは
気になるところ。
「国書改竄事件」とか「崔天宗殺害事件」とか、
いやいやそこをくわしく……!と思うところが
多々あり、もやもやしました。
著者は秀吉の文禄・慶長の役が腹立たしくて腹立たしくて
仕方ないらしく、秀吉の話になるとやたらと感情的。
そして、ここでも登場、「鸚鵡籠中記」の朝日文左衛門。
この人のお調子者っぷりは笑える。