金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『チェイサー』

2011-04-07 10:48:29 | 映画の感想
映画:『チェイサー
★★★★★

デリヘルを経営する元刑事・ジュンホは、
自分のところのデリヘル嬢二人が姿を消し、
手付金を持って逃げたのだと思い、苛立っている。
人手不足のところへ客からの電話が続き、ジュンホは
風邪で休んでいたミジンを脅して仕事へ向かわせるが、
その客の電話番号に見覚えがあることに気づく。
姿を消した女たちは、その客に呼ばれてから
連絡がつかなくなっていたのだった。
その客が女たちを売ったのだと考えたジュンホは、
ミジンに客の住所を知らせるように命じるが、
客の家の中には携帯電話の電波が入らない。
ジュンホは偶然、その客―ソンミンと衝突事故を起こし、
彼が犯人だと見抜く。
連続猟奇殺人の犯人として警察に捕まったソンミンは、
女たちを殺したことは認めるが、住所を明かさない。
まだ息絶えていないミジンを救うため、
ジュンホはひたすらソンミンの家を探すが……

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韓国映画。
実在の事件をもとにした話らしいですね。
ディカプリオでリメイクされたそうで、
確かにハリウット的な迫力と起伏のある作品。

「ぎゃー!やめて~!!」と目を覆ってしまうような
残虐なシーンはあるし、血まみれだし、
希望が見えてきたと思ったところで
再びどん底に突き落とされるし、
なんというかもう、とにかく「間に合わなかった」
「できなかった」ことのオンパレードで
打ちひしがれる。
でも不思議と不快感はないんだよね。
ソンミンは異常だし、淡々と当然のように
殺人を重ねていく様子が怖いんだけど、
見ためや態度が、ちょっと頼りなくて
母性本能をくすぐるタイプ。
そのキャラクターがいい味を出していた。

警察が役に立たなさすぎだろ……って感じだけど、
まあ、主人公を活躍させなきゃいけないし。
ミジンの娘である小さな女の子とジュンホのやり取りが
可愛くてよかったな。

「好き」とは言いたくない。
「おもしろかった」って言っちゃいけない気がする。
でも良かった! ということで★5つ。
コメント
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