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★★★★☆
「映像ワークショップ」の課題として
高校生が老婆を殺害した実在の事件をモデルに、
「タイクツな殺人者」という映画を撮る大学生たち。
クランクインまであと5日というときに、
主役の役者が降りてしまい、監督をつとめる松川たちは
演劇サークルの池田に交渉し、
なんとか主役を引きうけてもらうことになった。
撮影に向かう忙しい日々の中、
長い間別れられず、つきまとってくる恋人・ユカリに
頭を悩ませながらも、別の女の子と関係を持ってしまう松川。
美しい女学生に胸をときめかせる指導教官の中條。
彼氏の留守中、松川との対立で心乱れ、
ワークショップのメンバーから次々に好意を寄せられる久田。
混迷する人間関係の中、屋上での撮影中にユカリが現れ……
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サスペンスの要素も入った青春群像劇というところ。
キャンパスの夜の風景やサークルの人間関係、
ほとばしる感情のエネルギーみたいなものに
「ああ、いいなあ、大学生活……
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と郷愁に似た憧れを抱いてしまうのでした。
前田愛演じる久田は、助監督的な立場で、
やたらめったらモテている。
可愛いわけでもなく垢ぬけているわけでもないんだけど、
固定された人間関係の中で何かを成し遂げようとするとき、
彼女みたいなタイプはモテるよね、と納得。
体育祭とか文化祭の学級委員ポジション。
しかし彼氏に謝るシーンはなくてもいいと思った。
吉川ひなの演じるストーカー気質のユカリがこわい。
そして黒木メイサは先生をバカにしすぎだ。
あらすじだけ見ると「だから何?」なんだけど、
現実と映画の世界のリンクもおもしろく
わたしは好きでした。