
★★★★☆
1巻は引き込まれるような感じはなかったのだけど、
2巻の急展開に呆然。
愚かで、痛々しくて、残酷な青春。
前半の主人公の南に対する一途さが後半の展開に
効いてくるのだけど、その恋愛のあれこれよりも
金窪先生の下りの、取り返しのつかない過ちに、
うわああ!とのたうちまわりたくなる。
ロシアじゃなくてソヴィエト連邦だったとか
ドイツは東西に分かれていたとか、
リアルタイムで体感していた歴史だったのに
ふだんはロシアやドイツの話になっても、
そんな過去はなかったかのように
思い出しもしないのが不思議。