
★★★☆☆
1~9、0、10~12、100、1000……等々
それぞれの数が何を意味し、どう扱われてきたかを
古今東西のさまざまな例をあげて述べたもの。
こじつけっぽいところもあり、
翻訳もののためか文章もあまり好きじゃなくて、
おまけにページ数が結構あるのでしんどかった……。
結局、最後の3分の1くらいは
流し読みになってしまったんだけど、
久しぶりに「すごい!!」と思った本だった。
「感動した!」とか「目からウロコ!」とか
いうことではなくて、
これを書くために費やした労力に対して。
ここに書き込まれた薀蓄の量は半端じゃない。
この著者、たぶん専門家じゃないと思う。
なのにこれだけのエピソードや知識、
そして数字の関わる諸文献からの引用。
おもしろいかどうかはまた別だけど、
これだけのものを収集する時間と労力を考えると
ため息が出ちゃう。
しかし、性器に見立てるのが多すぎないかね?