金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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87:スーザン・バーレイ 『わすれられないおくりもの』

2011-07-23 18:07:04 | 11 本の感想
スーザン・バーレイ『わすれられないおくりもの 』(評論社)
★★★★☆

親切で賢く、いつもみんなに頼られていたアナグマ。
自らの死期が近いと死っていた彼は、
「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら」
という手紙を残し、死んでしまった。
悲しみのためとほうにくれる森の動物たちは、
アナグマとの思い出を語り合ううちに、
彼が別れた後でも宝物となるような知恵や工夫を
残してくれたことに気付く。

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絵本。
昔住んでいた家には本というものがほとんどなく、
両親も教育のために子どもに本を読ませようという
考えは持ってなかったはず。
そのせいか、わたしは絵本を読んだ記憶がほとんどない。
ひょっとしたら図書館で借りてたのかもしれないけど
記憶にあるのは、家にあった「ノンタン」シリーズだけ。
なので、幼年~低学年向けの本には全然くわしくなく、
結構、仕事で困ることがあったのでした。

これは仕事に関係する勉強本(このブログには書いてない)で
紹介されていたもの。
たぶん、これ、有名な本なのね。
静かに穏やかに死や別れと友情を描いた絵本。
読後、静かな感動に満たされる。
単純な「故人との楽しかった思い出」ではなく、
それが知恵や工夫という形をとったものであるところがいいな。
コメント
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