金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

86:ジャン・ジオノ 『木を植えた男』

2011-07-22 13:23:39 | 11 本の感想
ジャン・ジオノ『木を植えた男』(彩流社)
★★★☆☆

荒れ果てた地を訪れた主人公は、そこにひとりで住む
羊飼いの男に出会う。
男は、ただ一人、どんぐりを選別し、こつこつと
それを地に埋め続けていた。
時を経て、再びこの地を訪れた主人公は、
殺伐としていた荒れ地に森がよみがえっているのを目撃する。
かつての不毛の地は、水をたたえ、
人々が生活を営むことさえできるようになっていた。

*******************************

なぜ予約したのか、すでに不明。
わたしが読んだ彩流社のは、翻訳された原作と
同じくらいのページ数を割いて、
背景やジオノの作家としての態度、
作品についての解説がついている。

ドキュメンタリーかと思ったら、フィクションだった。
事実だと思わせる理由を、解説ではリアリティゆえだと
書いていたけど、そうではない気がするな。
フィクションとノンフィクションは、書き方が違う。
わたしは、叙情性が抑制されていて、
感情の起伏に欠けた文章を読むと、
これはノンフィクションじゃないかと判断する。
でもこれを「主人公の書いたドキュメンタリー」とするなら
リアリティがあることになるのか。
よくわからなくなってきた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする