金木犀、薔薇、白木蓮

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NHK大河「平清盛」レビュー⑫

2012-03-25 20:44:51 | NHK大河「平清盛」レビュー
【第12話のあらすじ】

もののけの純愛、昼ドラの終焉。

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璋子危篤の知らせに取り乱した鳥羽院は、
夏に「水仙を持ってこい!!」と
『森は生きている』的無茶振り。
鳥羽は義朝のゲットした水仙を持って璋子の枕元にかけつけ、
引き離されて、扉越しに「璋子ォ~!」と連呼。
魔性のKY女ぶりがすっかりかげをひそめた璋子も、
「初めて人をいとしく思う気持ちがわかった」
みたいなことを言って、鳥羽を泣かせるのであった。
今までさんざんドロドロの昼ドラを展開してきたくせに、
最後は美しくまとまっちゃったな。
毎回ツッコミ入れながら見ていたわたしも、
第一話の鳥羽の純情青年ぶりを思い出して
泣けちゃったもん
清盛と義朝の若者2人をさしおいて、
結局このおっさんが一番の純愛、というオチ。
得子もいい人っぽくなっちゃったし、
いったいこれからわたしは、何を楽しみにして
このドラマを見ればいいのだろう……。

20余年におよぶおっさんの片想いに対し、
最近の若者の性は乱れております。

水仙ゲットして戻ってきた義朝は、由良姫に
「俺のこと好きなんだろ? 
 お前、役に立つから俺の子を産め!」。
東国で子種をまき散らしてきた成果か、
ツンデレ娘の扱いを心得てやがる……。

そして明子を亡くして
「誰も俺の気持ちなんかわかんないもんね!」
と中2病をぶりかえしていた清盛も、
自分に片思いしていることが判明した時子にいきなり
「もうお前でよい!」。
最後のこのくだりには、ほんとにポカーン。。。だったわ。
「時子に琵琶を弾いてほしくないのは、
 明子の音をかき消されたくないから」
というのが、時子に対する気持ちを示唆していたんだろうけど、
これは今までで一番の視聴者置いてきぼり展開。
長々と男女の機微を描かれても困るんだけど、
明子&時子初登場のときからあれだけ引っ張ってきたのに
なんだろう、このやっつけ仕事は。

御曹司2人の結婚はホントどうでもいいって感じだったけど、
とりあえずお前ら、御所で取っ組み合いのケンカすんな、と思った。
コメント
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