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「何じゃ、但馬は生きておったのか……」
でまたちょっと泣いちゃった。
次世代に受け継がれる政次の教えと、
井伊ファミリーの但馬ごっこ(笑)。
いい人だけど井伊を守らなかった鈴木は討ち死にして
まだ幼い嫡子が出陣することになり、
政次の死の元凶たる近藤は深手を負って
小刀を持った直虎に殺されるのではないかと怯え。
頭を救うことができた直虎は、
恨みを抱く近藤を助けることができる程度には落ち着き、
堀川城の一件で茫然自失だった方久も
久しぶりの「カーン!」で金の亡者ぶりを取り戻し。
きれいごとではなく、自然な流れで
喪失から立ち直っていく様子を描いたよい回であったよ。
酒井に強く出られない家康も、
何とか自分の考えを実現することに成功し、
斜陽の帝国を背負わされた氏真も家康のもとに下ることで
肩の荷が下りたとのこと。
(しかし氏真の気持ちはわかるけど、
井伊が今川にひどい目に遭わされ続けたことを思うと複雑な気分……)
あれこれが片付いて「第〇部 完」みたいな雰囲気。
政次派としては、龍雲丸と直虎にロマンスの気配がちょっとでも漂うと
もやもやしてしまうので、薬を口移しで飲ませるシーンに
色っぽい演出がなくてちょっぴりホッ。
和尚様が口移しで薬を飲ませたのだと説明され、動揺する龍雲丸は、
意外におぼこくて笑った。