ほしおさなえ『([ほ]4-1)活版印刷三日月堂』(ポプラ文庫)
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。
活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。
そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、
活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、
店主の弓子も何かを抱えているようで―。
*********************************************
以前から興味を持ちつつ、読まないままになっていた本。
活版印刷所に依頼する客たちの視点で描かれる連作短編集。
一冊を通しての主人公は、店主の月子さんになるのだけども、
彼女がクローズアップされることはなく、
客たちの視点で少しずつ彼女の人となりや事情がわかってくるという作り。
暗くはないがどこかひんやりした空気が漂っているのは、
最初から最後まで、誰かの死の気配が漂っているからだろうか。
俳句や宮沢賢治など文学をモチーフにしているので、
本好きな人はきっと好きになれるだろうし、
ものづくりの楽しさも伝わってくる。
すてきな物語だった。
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。
活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。
そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、
活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、
店主の弓子も何かを抱えているようで―。
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以前から興味を持ちつつ、読まないままになっていた本。
活版印刷所に依頼する客たちの視点で描かれる連作短編集。
一冊を通しての主人公は、店主の月子さんになるのだけども、
彼女がクローズアップされることはなく、
客たちの視点で少しずつ彼女の人となりや事情がわかってくるという作り。
暗くはないがどこかひんやりした空気が漂っているのは、
最初から最後まで、誰かの死の気配が漂っているからだろうか。
俳句や宮沢賢治など文学をモチーフにしているので、
本好きな人はきっと好きになれるだろうし、
ものづくりの楽しさも伝わってくる。
すてきな物語だった。