金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ『青天を衝け』#12

2021-05-02 20:45:30 | 大河ドラマ「青天を衝け」
あれ、家康は??

とそわそわさせる焦らしテクニック。

途中で「こんばんは、徳川家康です」が
今回はまだだぞ??と気付いてから、
本編の内容よりそっちのほうが
気になってしまったじゃないか。
最後の最後で「来週から京都篇だよ☆」と
ちゃんと出てきた。

「元ネタ:南総里見八犬伝」
というしょうもないテロ計画を、
「暴挙」「子供だまし」と
長七郎が諫めて止めてくれてよかった。
「間違っていた」と気づいて素直に反省するの、
栄一のいいとこだけどさ~、
ふだん物分かりの良すぎる千代ちゃんのお願いを
聞かないってどういうこと??
結婚当初から、千代をないがしろにしてるように
見えることがしばしばあり、それが気になる。

父ちゃんの物分かりも良すぎなんだけど、
これに関しては今回ちゃんとバックボーンが
明かされていてよかった。
しかし、それにしたって息子に甘すぎるよ~!
ちょろまかした金の返済を迫るどころか、
今日へ行くと言いだした栄一に金を用立ててやるとは。

今日でストーリーは一区切り。
ハマるほどではないのだけれど、
手堅い作りに好感を持ちつつ
毎回退屈せずに見てます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

120:稲葉美樹『飛鳥井雅経と藤原秀能』

2021-05-02 12:41:48 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

優れた歌人を多く輩出した新古今集時代、
後鳥羽院に歌才を見出された、
蹴鞠の達人と北面の武士。

*************************************

なんとなく、定家は秀能の存在を
スルーしているんじゃないかと思っていたのだけど
(歌を評価していないというので)、
ちゃんと昇進のお祝いの歌を贈ったりしてるんだな。
秀能の私家集には定家との贈答歌が三首収録されているのに
定家の『拾遺愚草』にはひとつも収録されていない
(雅経との贈答歌は八首も入ってる)とか、
遅れて和歌所の寄人になった雅経と秀能が
いっしょに百首特訓してたりとか
知らないことがたくさんあっておもしろかった。

「繁栄していく我が子! 産んでくれた奥さんありがと!」
と歌に詠んじゃう雅経、よいパパじゃん。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

119:橋本義彦『源通親』

2021-05-02 12:32:42 | 21 本の感想
橋本義彦『源通親 (人物叢書)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

平安時代末期から鎌倉時代初期という
激動の時代に生きた公家政治家。
従来、良い評価は与えられてこなかったが、
本書は彼の生涯の足跡をたどり、
できるだけ正確な全体像を描く。
また改元定、院殿上定など儀式制度の内容にも触れ
当時の宮廷生活を垣間見させる。
 
*************************************

九条兼実を失脚させた人物として
最近になって存在を認識するようになった人物。
『玉葉』『愚管抄』ベースだとどうしても悪者になるんだけど、
これは九条家フィルターを取り払って彼をとらえようとした一冊。
逆に兼実の扱いが悪くておかしかった。
通親のトラブルや失脚を期待して、
その芽のようなものを日記に書きつける兼実の
性格の悪さよ……(それだけのことをされてるが)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大河ドラマ「平清盛」再レビュー〈3〉

2021-05-02 12:09:54 | NHK大河「平清盛」レビュー
あらすじと初見のときの感想はこっち

清盛との関係を修復しようと心を砕く
宗子ママを見ていると胸が痛い。
「そなたと家盛には、同じだけのことをしてきた」
という彼女に、清盛は反発せず、
「ありがとう存じます。母親のお優しいお心遣い、
私の分まで家盛に与えてやってくれればと」
と礼儀は尽くすものの、
もう決して打ち解けられないのだと感じさせる対応。
清盛嫌いの忠正おじさん、
「義姉上の立場でものを考えたことがおありか?」
と忠盛に詰め寄るんだけど、そう言いたくもなるよな~。
宗子ママは家盛にも
「嫡男は清盛。それを忘れないように」
と念押ししていて、すっごく理性的。
普段そういう人であるがゆえに、
思わず出てしまった我が子と清盛を区別する本心が
目だってしまったのだと思うと、やりきれない。

いくら反抗しても結局自分は平氏一門に守られていて、
自分ひとりで生きているつもりでも
一門の庇護なくしては生きてはいけない、と
思い知らされ、義朝の前で泣く清盛。
たいして親しくもないのに、
いきなり義朝に弱み見せてメソメソすんなや……と
初見のときは思ってたんだけど、
並び立つ武門(待遇に結構差はついてるが……)の
嫡男同士、互いにシンパシーはあったのかもな。

西行初登場。
人の心のわからない璋子のインパクトすごい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする