金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯5

2022-02-06 21:39:47 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第5話「兄との約束」

山木兼隆襲撃から石橋山の合戦での敗退まで。

今回も面白かった!

三浦義村は、「やっぱり頼朝に兵は集まらない」と見切りをつけ、
「裏切るのか!? 無二の友の小四郎がいるんだぞ!」
って父に言われても
「小四郎、すまん」
で済ませて撤退しようとするし、時政パパも
「あいつ(頼朝)、大将の器じゃない」
「あいつの首持って行けばなんとかなるんじゃない?」
って言い出す。
あんなに佐殿佐殿言ってた宗時兄ちゃんも、
「本当は源氏とか平家とかどうでもいい」
と頼朝を利用して自らの野望を果たそうとしていたのだと
明かされる。

当時の板東武者のあり方をちゃんと描いてるところ、
大好き!
「武士の忠義」のイメージって、
主従関係が固定されるようになった江戸時代以降に形成されたもので、
このころは、一族や所領を犠牲にしてまで
主君に従う義理はないんだよね。
「勝つ方につく」が基本姿勢。
すぱんと頼朝を切ろうとした時政はスタンダードな板東武者。

そして、タイトルの「兄との約束」も、
「佐殿を助けよ」じゃないんだな。
「都の連中に口だしされずに、板東の人間が板東のことを決める。
 北条がそのトップに立つ」
であって、内ゲバを乗り越えて義時が達成する夢なのだった。

頼朝、前から自己中ではあったが、
いかにも「弱いお坊ちゃん」な言動を取るので笑ってしまう。
負け戦になったとたん、
「だからイヤだって言ったじゃん! お前らのせいだぞ、
 なんとかしろ!」
って、雑魚キャラのセリフであって、ヒーローの発言じゃないよ。
いつも尽くしてくれる藤九郎に一喝されて
拒否した案を受け入れるの、よかった。
まだまだ未完成の「担ぎ上げられただけの貴種」であって、
棟梁らしくなっていくのはこれからなんだろうね。

工藤茂光と宗時が二人で行動し始めたとき、
すでに、「ああああ、やめて~~!!」と頭を抱えたくなった。
二人が討ち死にするの、知ってたので。
千鶴丸を殺したときには、
「まあ、相手は幼児だし、たやすいよね……」
って思ってたけど、この善児、凄腕のアサシンすぎないか??
敵の軍勢に紛れ込んだうえ(バレたが)、
いくら相手が敗戦して疲労してるとはいえ、
太刀持った武士を過たずに殺害。
しかも、工藤は為朝を討った強者なんですけど……!

来週、北条家が宗時の死を向き合わなければならないの、
しんどい……

【その他いろいろ】

・堤、最後まですがすがしいほどの悪役だった……

・頼朝「誰か所領取り上げてもいい奴はおらんか」
 いないよ、そんな人!!
 馬面という理由で名を挙げられるの、ひどすぎる。

・寺女として働けを言われてサボろうとしたりするけど、
 基本的にりくはクレバー。
 今までにない牧の方の描き方。
 政子も義母に一目おいているし、
 反感持ってるのは実衣のほうなんだな。
 
・大庭も伊東も、大軍なのに油断もないし、冷静。
 負けるわ、これは……という説得力。

・梶原景時、来た!!

・八重のところに忍んでくる頼朝、間男そのもの。
 そして、妻から「頼朝を助けるために船を出せ」と言われた
 江間次郎、かわいそすぎる。
 「侮るな!」って怒るけど、結局出してあげるのね。

・時政、大庭のことが「大嫌い」だったんだ……
コメント
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