原田ひ香『三千円の使いかた (中公文庫)』
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
垣谷美雨さん絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、
自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」
就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。
就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。
結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。
習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。
そして一千万円を貯めた祖母・琴子。
御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、
お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
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長い間積読していたもの。
タイトルの「三千円の使いかた」については、
一貫するテーマかと思いきやそうでもなかった
(お金がテーマであることは確か)。
一家とその周辺の人々を描いた連作短編集。
するすると読める文章で、
そこまで劇的な展開はないのに先が気になり、
あっという間に読了。
独身の次女、子持ちの長女、一人で暮らす祖母、
更年期を迎える母……と立場や暮らし方の違う人物に
順にスポットライトをあてていく構成なのも楽しい。