金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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183:芹澤桂『ほんとはかわいくないフィンランド』

2023-08-09 17:14:08 | 23 本の感想
芹澤桂『ほんとはかわいくないフィンランド』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
気づけばフィンランド人と結婚して、
ヘルシンキで子どもまで産んでしまった。
暮らしてみてわかった、ちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、
フィンランドの意外な一面。
裸で大事な会議をしたり、いつでもどこでもソーセージを食べたり、
人前で母乳をあげたり……。
ちょっと不思議でなるほど納得。
「かわいくない北欧」に笑いがこぼれる赤裸々エッセイ。
 
****************************************
 
フィンランドにたいして興味はないのだけども、
以前からこのタイトルが印象に残っていて、読んだ。
出産の体験を中心とした、ファンランド暮らしのエッセイ。
北欧への憧れを持ち、その一般的なイメージのままに
旅行したり移住したりすることを考えて居る人にとっては、
役に立つのかもしれない。
本当に素のままの一般的な生活、という感じがして。
 

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182:柚木麻子『早稲女、女、男 』

2023-08-09 17:08:36 | 23 本の感想
柚木麻子『早稲女、女、男 』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
早稲田大学四年の早乙女香夏子には、
留年を繰り返す脚本家志望のダメ男・長津田という腐れ縁の彼氏がいた。
しかし、必死で就活に励んでいる間に後輩の女子が彼に急接近。
動揺する香夏子だが、内定先の紳士的な先輩に告白されて…。
自意識過剰で不器用で面倒臭い早稲女の香夏子と、
彼女を取り巻く微妙な距離感の女子五人。
傷つきながら成長する女子たちの等身大の青春小説。
 
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早稲田や慶応、青山学院、学習院、日本女子、立教……と
それぞれの大学の学生の特徴を集約したようなキャラクター、
なのだろうな、たぶん。
東京の有名私大のこと、ほとんど知らないから、
「へ~、そういうイメージなんだ~!」
と新鮮な気持ちで読んだ。
東京で大学生活を送った人々が読んだら、
「あるある、そうそう」
なのかもしれない。
他の登場人物からは、それなりに魅力的な人間として
扱われている早稲女が、青山学院の女の子視点のエピソードでは
かなり鬱陶しい感じ。
相性の良し悪しみたいな演出だったのだとしたら面白いな。
慶応卒の先輩がキャラクターとして好き。
 
久々に、恋の行方が気になる話だったかもしれない。
顛末は事後報告で済まされていたりもするのだけども。
作者さんの作風について、なんとなく、
「男はそっちのけにして、女の子同士っていいよね!で終わる」
みたいなイメージを持っていたので、
ちゃんと男女の恋で終わったのが意外だった。
 

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