コイル『無駄に幸せになるのをやめて、こたつでアイス食べます』
これ一冊だと、
「そこは掘り下げないの?」
「このキャラorこのエピソード、いらなかったんじゃない?」
と過不足が目立つので、続きが出る予定なのかな。
プロデューサーの仕事は、未知の世界で興味深かった。
桑野一弘『就業規則に書いてあります!』
主人公の能力を活かしたり、システムを改善したりすることなく、
原因を「先方の不正」にする形でしか解決できていないのが残念。
アニメ業界を舞台にした時点で、たとえフィクションであっても
根本的な解決のアイディアを示すことは難しいのだろうけれど……。
業界をちょっとだけ知ることができたのはよかったし、
タイトル回収も「来たー!」と盛り上がった。
青山美智子『お探し物は図書室まで』
じんわりしみじみとよい。
渡されたものの意味を、
それぞれの人物が発見して意味づけるというのがいいね。